赤ちゃんを育てているあなたへ

あけましておめでとうございます。

また1年、どうぞよろしくお願いいたします。

大学生と高校生になった子どもたちの子育て経験が、私の記事のベースにあります。

でも、ひとつの経験談だけで、すべての子育ての参考になるわけもなく、ほんとにそれぞれのご事情やら、状況やら、人ひとりひとりのちがいがあるように、「子育て」は百人百様。

「子育て応援」の執筆カウンセラーさんたちの子育てもそうです。

だからこそ、「こんな子育てもあるんだなー」とか「こんな見方があるんだなー」くらい気楽に、読んでいただけたらと思っています。その中に、お役に立てそうなことがあれば、うれしいです。

子育てに奮闘するみなさんへ、また1年、私たちの記事をお届けできたらと思っています。

 

夫婦問題勃発がきっかけでカウンセリングへ

カウンセリングへ、「子育て」メインでのご相談って、意外と少なかったりします。

多いのは、夫婦問題や、恋愛関係のご相談をきっかけにお越しになる方が多いように思います。

パートナーシップというのは、おつきあいがスタートしたからといって、完成でもないし、結婚したからといって、完了でもないものです。3年一緒にいるから、10年同居したから、というものでもありません。

「えっ?じゃあいつまで、がんばればいいんですか?!」

ですよね。

でもこれは、ざんねんなお知らせではないんですよ。

パートナーシップって、ひとりで創るものではないですよね。ということは、ふたりにとっての一番良いバランスの関係性を、常に模索することになるんです。

どうして、常に模索することになるの?

ずっと一緒でいいじゃない!

って思われるかもしれませんよね。

でも、私たちって、日々、変化しています。年齢を重ねるだけでなく、いろいろな経験を重ねながら、心が成熟していきます。その他にも、私たちの周りの状況も、刻々と変化します。

すると、当然、ふたりの関係性も、それに伴って、その時その時のベストなバランスに変化し続けることになります。そうでなければ、きっと、あっというまに居心地が悪くなってしまいます。

そうやって、変化していくから、結婚して何十年も一緒にいられるんですよね。

 

夫婦問題の背景・ふたりの状況をチェック

カウンセリングでは、問題だけを見て、問題だけを扱うということはあまりなくて、「どうして、そんな問題が起こったんでしょうね」というところを見ていきます。必ず何かしらの理由があることが多いからです。

今日は、「子育て中」というところで起こりやすい、夫婦問題の例をあげてみたいと思います。

「パートナーと喧嘩ばっかりしてしまう」

そんなお悩みを抱えて、カウンセリングにいらしたとしましょう。

どうして悩んでいるのか。それは、仲良くしたいのに、できてないことがつらいからです。でも、どうしたらいいかわからなくて、苦しくって、お越しになるんです。

ここ、ポイントです。

「仲良くしたいのに、できない」

仲悪くて結構なら、カウンセリングにはいらっしゃらないんです。

したくもない喧嘩をしてしまう理由が、何かしらあるはずです。

夫婦おふたりの状況、例えば、専業主婦なのか、産休中なのか、仕事持っているのか、ご実家は頼れるのか、ご主人は何時帰宅なのか、仕事のストレス度は?家のことや、子育ては協力的なのかどうか、家のローンや、ご主人のご家族と同居かどうか、近くに友人はいるのか・・

などなど、いろんなことを伺います。

ご夫婦にのしかかっているストレスをチェックするんです。そして、それに対してのサポーターがいるかどうかも見ていきます。

すごくシンプルなことなのです。

超多忙で、超ストレスフルで、余裕がない状態だったら、どんな人でも、どんな夫婦でも、おだやかではいられないし、やさしくもできなくなるものです。

夫婦喧嘩が起こりやすくなるのも、余裕がないからであって、何もないのに、急にパートナーが嫌なやつになったり、怒る人に変身したりしているわけではないのです。

 

子育てによる負荷は思ったより大きい

仕事や、経済的な負担、お姑さんやお舅さんとの関係などの他に、「子育て」という負荷について見てみましょう。

子どもを持つと、子育てが始まる。

子どもを産んだら、面倒をみる。

「そんなの当然でしょ」って、みなさん思っています。

「あたりまえ」って、思っているんですよね、私たちみんな。

でも、子育てって、本当に大変なんです。小さくって、弱い、ひとりの人間の命を守らないといけないのですから。考えてみたら、(第一子では)やったこともない、ものすごく重いミッションですよね。その責任が、ずしっと、夫婦ふたりの肩にのしかかっているのです。

のしかかり方は、実は、パパとママでちがっていたりします。

パパは、経済的、対外的に守ることに、責任を感じやすいことが多いようですし、ママは、心地の良い環境や愛情についての責任は、自分にあるように感じやすいようです。

そして、そのミッションを、ちゃんと果たさないといけないと思えば思うほど、プレッシャーになりますから、ただでさえ、大変な子育てが、より大変なものになり、余裕なんてすっかりなくなってしまいます。

子育ては、当然、とか、あたりまえ、と頭では思っていても、実は、ものすごく負荷のかかる偉業なのだと、知っておいてください。

近所の奥さんは、余裕を持って、子育てしている。

SNSで見たママさんは、キラキラ笑顔で子育てしている。

そう、見えますよね。見えます。見えるんですよ。

でも、みんな必死に子育てしていて、きっと誰にとっても、それは同じなんです。

だから、上手にできていないとか、自分はダメだーなんて、思わなくっていいんです。目の前にいる赤ちゃんが、元気に育っているのなら、大成功です。

自分に対しても、そして、仕事ばっかりして、家事や子育てが下手くそ(に見えてしまう)ご主人に対しても、かける言葉は「よく、やってるなー」「がんばってるなー」ですよ。声に出して言ってみましょう。

 

赤ちゃんを育てているあなたへ

あと5年くらい経って、今日のこと、思い出してみてください。

きっと、こう思うはずです。

「あの時、大変だったなー」って。

私も、子どもたちが赤ちゃんだった頃を思い出すと、過酷な時期だったなって思います。それと同時に、子どもと、一番くっついていた甘い時間だったなとも、思います。(もう、誰もくっつかないので)

覚えておいてくださいね。

赤ちゃんを育てている間、子育て大変だなって思う間は、とにかく、ひとりでがんばらないこと。使えるものはすべて使って(人もモノも、何もかも)頼りまくって、子育てしてください。カウンセラーにグチをいっぱい言っても、それで、ちょうどいいんです。

パートナーに腹が立ったり、喧嘩になったりする時には、自分は、ほんとは、頼ったり、甘えたりしたいのかもしれないなって、他の誰にも出せないけど、この人だけには、そんな思いが、いっぱい出ちゃうんだよねって思ってみてください。

パートナーは、あなたのがんばりを知っています。

力になりたいと思っています。

あなたが、パートナーに対して思っているように、です。こんなに大変なのに。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

お役に立つことがあれば、嬉しいです。

来週金曜日は、いしだちさカウンセラーがお送りします。

どうぞお楽しみに。

 

[子育て応援]赤ちゃんの頃から、思春期の子、そしてそんな子どもたちに関わる親とのお話を6名の個性豊かな女性カウンセラーが、毎週金曜日にお届けしています。
この記事を書いたカウンセラー

About Author

「自分らしく自分の人生を生きることに、もっとこだわってもいい。好きなことをもっとたくさんして、もっと幸せになっていい。」 そんな想いから恋愛・夫婦関係などのパートナーシッップを始め、職場、ママ友などの人間関係、子育てに関する問題など、経験に基づいたカウンセリングを提供している。