◇ダンナがやさしい

マタニティライフも、初期を終え、もうすぐ腹帯を巻く日が近づいてきました。
とはいえ、妊婦なのに変わりはなく、もっと言えば、
これからが妊婦らしくなっていくんですが、
おかしなことになんだか一学期を終えて、
夏休みに入ろうとしているような気分です。
初期・中期・後期と3つに大きく分けられているからでしょうね。
そんな今日この頃、激しい気分の移り変わりも、
無理の利かない身体にも慣れてきたんですが、
未だに慣れないことが、ただひとつ・・・
(ま、見た目は慣れきっているように映るかもしれませんが)
『ダンナがやさしい』んです。
これが慣れない・・・
いやいや、もともとやさしい人ではありますが、
それがはっきりとした行動として、習慣化しつつあることに慣れないわけです。
人間、幸せなほど恐れを感じるといわれますが、
私はまさにその恐怖の真っ只中。
だから、ついつい「やさしいなぁ」と感心してしまい、
「今だけなっ」の言葉に「え〜?」と言いながらも安心してしまう。
不幸の方が親しみ深い、私たち人間の悲しい性です。
のろけたい訳ではなく、なぜダンナがやさしくなったのか?
の意外なところを皆さんにお伝えしたく。
私はただ単に、包み隠さずつわりの辛さを訴えていただけでした。
最初は取り合ってもくれなかった。
それがです。
私のことを知っている、ダンナ経営のお店の仕入先のおばちゃんが、
口をすっぱくして、こんこんと「大事にしたりや!!」と、
叩き込んでくれたらしいのです。
なぜそのことが、ダンナに効いた(?)のかを考察してみました。
そのおばちゃんは、なんでも自分が妊娠しているとき、
ダンナにやさしくされ、ごはんも近所の人が食べさせてくれていたらしいのです。
聞けば、え〜〜?!と驚くほどの過保護ならぬ、過保妊婦ぶり。
買い物にさえ行かなかったというのですから驚きです。
私たちは、失敗から学び、絶望から希望を見つけ出したりしますが、
このとき限りは、経験していることの説得力を見た気がしました。
幸せは伝染するといわれています。
その伝染力は、きっとインフルエンザに負けないに違いない!
と、のほほんとした感じを受けがちな”幸せ”に、
力強さを見出したのでした。
みなさん、自分の力だけで幸せになろうとはしないでくださいね。
それはきっと、土台無理なことですから。
by 源河はるみ

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