●カルチャー・ショック

大阪に来て10数年経つのですが、今更になって文化や風習の違いに遭遇することがこのところいくつもあって我ながらびっくりしています。
第一弾。
東京に出張しているとき、原にこんなメールを送ったんです。
「ADSLの説明書ってどこに入れてあるの?」と。
しばらくして、原から返事が返ってきました。
「みずやの引き出しの中に入れてあるよ」と。
すぐに意味が分かりませんでした。
「みずやって何やねん・・・」
皆さん、分かります?
“みずや”
台所にある食器棚のことを言うんですってね。
僕は知らなかったんです。
それで早速アンケート開始。
面談にいらっしゃったお客さま何人かに聞いてみました。
「みずやって知ってます?知らないですよねえ〜?」って。
東京の方は知らない方ばかりでした。
。。
中には関西に数年住んでいた方もいらして
「あっち(関西)ではそういうみたいですけど、こっち(東京)では言わないですね」
大阪に住んで10数年。
未だに知らない言葉があるもんやなあ・・・と感心しました。
因みに妻にこのことを言うと、
「うちのおかあは良く言ってたよ。年寄りは今でも言うんちゃうかな。裕幸ってやっぱりエセ関西人や〜」と。
      うるさい(笑)
第2段。
妻がまもなく妊娠5ヶ月に入るので、腹帯をもらいに行く時期なんです。
(これは全国共通の習慣なんでしょうか?)
うちの母殿はとても張り切っておりまして、
「戌(いぬ)の日にね、ちゃんと腹帯もらいに行くのよ。
 それから、お赤飯炊いて、近所の方に配らなきゃ。
 あ、もちろん、私も大阪行くから!!」
それを聞いた妻や妻の母はびっくりしてました。
「戌の日?お赤飯?こっちではそういう風習は無いわよ・・・」
関西では5ヶ月目に入ったら腹帯をもらいに行くだけらしいです。
そして、再びアンケートしてみました。
三重県からいらしてくれていたお客さまに聞いてみたんです。
「妊娠5ヶ月目の時ってどんなことするんですか?」
その方曰く
「戌の日にね、腹帯をもらいにいって、お赤飯炊いて近所に配って、
 それから、あわびの雄と雌を食べて、その肝も食べるんです」
      増えてる・・・。
東海地方では「戌の日」「お赤飯」の風習はあるのかな。
「あわび」ってのは三重県独特なんじゃない?なんて話をすると、
「でも、お医者さんも5ヶ月目に入ったら、そういう風に言うんですよ。
 全国的な風習かと思ってました」と。
これは東京や名古屋に出張した際に、再び調査してみなければ・・・。
皆さんのお住まいの地域ではいかがでしょうか?
文化や風習の違いっていうのは、僕が静岡から大阪に来た時に、散々洗礼を受けたものですが、10数年経ってもまだまだ色んなところにあるんですね・・・。
これで九州など、違う地域に出かければ、当然また見知らぬ風習に出会えるんだろうな、なんて思って、将来にわくわくしていたりします。
#因みに関西に来て一番ワケ分からん・・・と思った風習は
 「節分の日に、その年の方角を向いて、太巻きを食べる」
 今では結構全国規模になってるみたいなんですけどね。
その土地の風習ってのは、そこで育った人にとっては当たり前なので、ついつい全国共通なんて思ってしまうものですよね。
(特に関西人は多いみたいです)
僕も以前エッセイで紹介した「念仏」も全国共通のものだと思ってました。
(実際は無形重要文化財に指定されているくらい独特のものでした)
それから、「建て前」と言って新築の家を建てるときには、木組みができた時に屋根からお餅やお金をばらまくんですね。
「家が焼けるから、建て前の時に拾ったお餅は焼いちゃいけない」なんて言われてて。
これは関西では見たことない風習ですね。
(ま、僕が住んでいる地域ではあんまり家を建てている姿を見たことも少ないですが・・・。)
それから、日本ではあまりメジャーではありませんけど家の宗教によっても違うところもありますね。
うちの母方は神道なので「玉ぐし」を使うんです。
なので、ご焼香のやり方は大きくなるまで全然知りませんでした。
食べ物に至ってはやはり関東と関西では全然違います。
(僕が初めて大阪に来てうどんを食べた時、ほんまに味が分かりませんでした・・・)
そういう文化の違いに出会うとまだまだ面白いことが色んなところに出てくるんだろうな・・・と思ってわくわくします。
根本裕幸

この記事を書いたカウンセラー

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