●流れの中から学ぶこと

あちこちで書いていることなので、「またか・・・」とか思われる方もいらっしゃるかもしれないのですが・・・。
今日は本格的に書いてみようと思うので、ぜひ、お楽しみ下さいませ(^^)
カウンセリングをしていると、その日の流れからその週、その月など、同じテーマが繰り返しやってくることがあります。
年齢も仕事も状況も全然違う方からのご相談なのに「なぜか同じテーマが続くなあ・・・」ということがよくあるんですね。
例えば朝から「執着を手放す」ってテーマばかりが続いたり、二日間にわたって「自分を大切にしよう」って話をよくしていたり。
僕がプロフィールページで毎日書いてるネタも、そんな流れを紹介していることが多いんです。
で、これまた不思議なことなのですが、それをご覧になられている方の中には、ミニコラムを読んで、
「あー、これ今日私が考えてたことだよ」
とか
「最近、ずっと悩んでたことがそのまま書いてあってびっくりしました」
などと感じられる方も多いようで、皆さんの心とも何か連動しているところがあるみたいですね。
どうしてだろう???って考えていくと、どんどん深みにはまりそうですが、こういうのは理屈ではなく、心の繋がり(心の中でも『無意識』と呼ばれるところの繋がり)を表しているんだと思うんです。
人と人には相性というのがありますよね。
だから、もしあなたが僕の書くことを気に入ってくれたとしたら、僕自身の波長とあなたの波長とがどこかしらフィットしているからだと思うんです。
そのことを俗に「縁」と言うのではないでしょうか。
この前のコラムでも触れましたけど、人と人とが出会う確率って相当なものですから、こうしてめぐり合うのも何かの縁、一期一会の気持ちで・・・というのは美辞麗句ではなく、本当に僕が大切にしたい気持ちなんですよね。
だから、変な話ですけれど、カウンセリングを続けて問題が解決したりして区切りを付けられるのは嬉しいことなのですけど、正直言えば、ちょっと寂しいところもあるんですよね。
まあ、卒業式で学生を送り出す先生の気持ち、退院していく患者さんを見送る看護婦さんの気持ちのようなものでしょうか。
まあ、また縁があれば、ひょこっと出会うこともあるだろうな・・・と自分を慰めているのですが・・・(苦笑)
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話が逸れてしまいました・・・。
さて、その『流れ』なのですが・・・。
例えば実際に最近「恥ずかしさ」がカウンセリングのテーマになることが多いんですね。
1週間ほど続きました。
そうすると、カウンセリングの中で、「その恥ずかしさがどこから来たのか?」とか「どうやってそれを乗り越えていくのか?」とか「乗り越えるとどうなるのか?」とかいうお話をしていくわけです。
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恥ずかしさというのは、パートナーシップや対人関係の「壁」になってしまう大きな要素で、夫婦間の問題を扱っているときには、とてもよくお目にかかるテーマでもあるんですよね。
なかなか気付かないことですから、皆さんも何か問題があるときには「恥ずかしさがあるんじゃないか?」って見てみるといいかもしれませんよ。
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質問させていただいて心の中を掘り下げていく場合もあるし、僕の経験からお話させていただく場合もあるし、実際にその壁を乗り越えるセラピーをする場合もあります。
でも、そんな話をいつもしているとしたら、誰が一番その話を聴いているんでしょう?
そう、僕自身です(^^)
僕自身も何かしら恥ずかしさを乗り越える必要があるってことをその流れは教えてくれているわけです。
だから、僕自身もそのことについて自分を見つめなおしてみる必要があるわけです。
「今、何に対して恥ずかしさを感じているんだろう?」
「この恥ずかしさを越えたら、次はどんなステージに成長できるんだろう?」という風に。
それが、この仕事の面白いところでもあり、素敵なところでもあります。
でも、ある意味、とても厳しさを孕んでますよね。
常に自分を見つめて、成長していくことが求められているわけですから。
自分が滞るとカウンセリングも滞ってしまうんです、実際。
問題の出口が見えなかったり、うまく言葉がひらめかなかったりしますし、お客さんの数が減ったりすることもあります。
逆に自分の心がすっきり良くなると、難しい問題にぶちあたっても、すすすっと方向性が見えてきたり、問題の中心が見えてきたりしますし、お客さんの数もぐぐぐっと増えるんです。
不思議でしょ?
特にこの仕事をするようになってから、自分の力以上のもの、流れを強く感じるんですよね。
でも、これはどんな仕事にも共通すると思うんですよ。
自分の心の状態というのがそのまま営業成績や売上げや仕事の効率などに直結する、というのは営業マンや販売員さんは少なからず感じていらっしゃると思います。
ネガティブな気分の時にはさっぱり売れないし、逆に前向きになっているときには意外なほどに売れてみたり。
いや、仕事だけじゃなくて、パートナーシップでも、対人関係でも、すべてにおいて繋がってきますよね。
僕自身もそんな状態を経験上知っていたので、「カウンセラーなんだから、成長し続けなければ」と、以前はよくプレッシャーに感じるほどでした。
だから、こうしてカウンセリングの流れを振り返って自分自身に置き換えてみること、そして、チャレンジすることというのは、僕にとってはすごく大切なエクササイズなんですよね。
それに加えて、自分が変化したところや成長したところも、自分なりに受け取ってあげようとも思ってます。
実はこれも大切なことで、変化というものは髪の毛が伸びるがごとく少しずつ起きてくるもので、意識していてもなかなか気付きにくいものでもあるんです。
(そういえば「変化を受け取る」なんてテーマが先月からとても多かったですね。)
そして、こうして流れの中から学ぶことって、とても楽にプロセスを進められることに気付きます。
何か問題が起きてしまったとすれば、感情に振り回されて、なかなか学ぶところまでは意識が向きにくいですし、問題が無いときに自分を内観していっても、なかなか分かりにくいですよね。
それに、ついうっかり自己嫌悪して、自分を責めてしまうこともありますしね。
それが今の流れを見て学び始めると、問題点や解決方法まで分かってしまったりするものです
「自分のことは分からないけれど、他人のことは良く分かる」とも言いますしね(^^)
だから、自分の周り(それは家族だったり、同僚だったり、友達だったり)を見つめていくと、今自分が学ぶべきこととか、チャレンジすべきテーマが見つかるものではないでしょうか。
「最近、周りの人に○○なことが起きてるなあ」
とか
「旦那がこのごろ○○って言うのよね」
とか
「このところ○○な記事やニュースが気になるなあ」
とか、そういうところに『流れ』は潜んでいます。
こういうのは何か問題が起きていないときには「事前策」になることが多いですし、もし問題が起きているときには「解決策」や「ヒント」になることが多いですから、皆さんにもぜひお勧めしたい視点なんですよね。
ただ、こういうのは案外皆さんやってらっしゃることも多いんですよね。
特に病気に関しては繊細になることもありますよね。
「最近、周りでよく腎臓が悪いって話を聞くんだよ。一度、検査してもらおうと思ってね」
なんて会話を耳にしたこともあるのではないでしょうか。
さて、その『流れ』に気付いたら、それが今の自分にとって何を意味しているのかを考えてみるんです。
「えー、ちょっとイヤだなあ・・・」と思ったり、「心当たりが全然無いんですけど・・・」と思ってもOKです。
しばらく考えてすぐに分からなければ、頭の隅にでも入れておいて下さいね。
何かの瞬間にインスピレーションが閃くものですから。
実際僕もその『恥ずかしさ』というテーマが続いたときに「なんだろうなあ?」と自分なりに考えてみたんですね。
でも、なかなか分からないし、そのことを妻に相談すると
「恥知らずな裕幸にも、まだ恥ずかしいって思うことがあるの?」
なんて訝しがられたり・・・。
それで、しばらく放っておいたんです。
その間も相変わらず「恥ずかしさ」がテーマになることが多くて、「どうしてなんだろうな?」と、ただ、ぼーっと思っていたんです。
そしたら、ある瞬間にその答えが分かりました。
それは、友人のカウンセラーの北端くんがある時、
「今度、テレビに出ることになってん。しかも生放送で。東京まで行って来るわ」
と話すのを聞いて「これか!」と閃いたんです。
こういうインスピレーションがやってくるときというのは、意外な場面だったりするんです。
テレビを見ているとき、雑誌の記事を読んでいるとき、ネットサーフィンしているとき、通勤電車の中でそれとなく周りの人の話す言葉が耳に入ってきたとき・・・等々。
それをキャッチできるかどうかってのは自分自身の状態によるのですが、その瞬間はピースがパチッとはまったような感じになったり、ただ訳も分からずハッとしてたりするものですね。
でも、一度受け取れなくても何度もそのインスピレーションはやってくるものです。
皆さんも何か一つのことを気にし始めたら、やたらその話や姿を目にするなあって経験はありませんか?
特にメジャーでもないけれど気になるアーティストができたら、その後、FMでもCDショップでも、街角の広告でも、そのアーティストの曲やポスターがふっと目や耳に入るなあ・・・とかいう経験。
僕はそういう経験よくするんですよ。
それはまるでその方向に扉が開いて、情報が流れ込んでくるような感じなのかもしれませんね。
そして、そのインスピレーションが受け取れたら、今度はそのテーマに向き合う番ですね。
向き合う方法、乗り越える方法を考えたり、乗り越えたらどんな世界がそこに待っているのかを想像してみたり。
僕も向き合ってみました。
「恥ずかしさ」と友人の「テレビ出演」。
・・・別にテレビの話は無いしなあ・・・。
んんん???と最初は思いました。
今までもそういう話は無かったわけではないのですが、スケジュールの都合などで他に流れてたんですよね。
でも、そこで( ̄□ ̄;)!!と気付きました・・・。
今まで本を出したり、ゲリラ的に雑誌に記事を載せてもらったりしたのですが、その都度、かなり恥ずかしさを感じていたんです。
恥ずかしさからか、怖くて、自信がなくて、どうしよう・・・と不安になることもあるくらいで。
つまりは「表に出ること」が僕にとってはすごく恥ずかしいことなんですよね、今も。
(すごく意外に思われるかもしれませんが・・・)
だから、テレビじゃなくても、雑誌でも書籍でも、同じなんです。
嬉しいけど、すごく恥ずかしい・・・そんな気持ちでしょうか。
そう気付いたら、かーっと体が熱く、恥ずかしさが体中を駆け巡って来ました。
「うわー、本を書くなんて、なんと恥ずかしいことをしてるんだ〜」
「こうしてホームページに自分のことや講座を書いたりするのもすごく恥ずかしいことなんじゃないのか?」
なんて気持ちにもなりました。
何を今更・・・という感じもしないでもないですが・・・、その時々で感じてなかった(知らず知らず抑圧してた)感情が、こうして戻ってきたのでしょうね。
ちょっと我ながらびっくりしました。
しばらくそんな気持ちを感じていたら、次第に恥ずかしさも収まり始めて、色んなものが僕の心の中でパチパチと繋がり始めました。
そしたら、また不思議なことが一つ起きました。
その恥ずかしさに顔を赤らめていた次の日、一通のメールが入ったんです。
「雑誌○○の編集を担当している△△と申します。
この度、○○誌上でセックスレスに関するテーマで、カウンセリングの症例をご紹介いただけないでしょうか?」
その雑誌は僕の書いた記事を載せて4月下旬に発行されるそうです。
根本裕幸

この記事を書いたカウンセラー

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