◇新鮮な感動

先日、所用で千葉の館山に行ってきました。
僕は千葉に住んでいるのですが、同じ千葉といえども千葉最南端の館山は
とても遠いです。
車で行ったことはありましたが、かつて館山近辺で野ザルをひきかけた苦々しい
経験があるので、
今回は電車で行くことにしたんです。
久しぶりに房総の町並みを電車の窓越しに見ます。
とても気持ちよく晴れていたので、僕の目には生き生きとした千葉が
飛び込んできました。
町並みを見ていると、1つ1つの町の主張したいことがなんとなくわかるものです。
木更津辺りまでは、
「私たちの町はもっともっと繁栄する(アクアラインも通っちゃったし)!」
みたいなフロンティアスピリッツを感じるのですが、館山辺りになると、
「ここは田舎。なんか文句ある?」
とでも言いたげな、弛緩した雰囲気が漂います。
でも、それがまたいいのですけれどもね。
ここにもし住んでいたら、時の流れをゆっくりと感じることが出来るでしょう。
そこには安らぎと穏やかさが内在している優美さを味わえることと思います。
かなり久しぶりに海を見ました。
夕日が映し出された海は幻想的で美しかったです。
この時初めて、僕の携帯にカメラがついていないことを悔しく思いました。
まぁ、心のアルバムにしまっておいたぜ、とキザなセリフでこの虚しさを
埋めることとします(笑)
海を見ると、なぜか懐かしい気分になります。
これといった思い出はないのだけれど、そういうものなのかな?
自分の身近に、こんなにも新鮮な感動を与えてくれる場所があるのに、
何か最近、心が急いていたようなところがあったと思います。
一呼吸置いて冷静に周りを見てみると、豊かさというものは転がっている
みたいですね。
別にタヒチやグアムに行かなくても、僕は良いみたいです。
安上がりな自分に感謝。
皆さんも、身近な感動を探してみませんか?
高橋 大

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。