◇時が経って

最近、随分ご無沙汰していた友人と会う機会が多くなりました。
会社を辞めて以来会っていない友人になると、8年位経ってるんですよね。
改めて振り返るとすごい年月です。
それぞれいろんな人生を歩んでいるし、私自身も、心理学に出会って自分を見つ
めるようになってから随分物の見方が変わったので、会う前は、ちょっぴりドキ
ドキしてしまいます。
元々人見知りが激しい方なので、余計にかもしれません。
でも、実際会ってみると、お互いに「変わってないね〜。」から始まるんですよ
ね。一目みて「変わってないね。」も少し哀しい気もしますが…。
話していても、すぐに昔の時に戻ってしまうから、時間の感覚て不思議です。
本当に8年も経ったとは思えない位。
でも、一つだけ嬉しい違いがあることに気づきました。
それは、私自身の相手に対する感じ方が随分と変わったこと。
昔は、私も人付き合いが苦手で、表面的には今目の前にいる友人と上手くやって
いても、なんだか自分だけがみんなとは違う存在のように感じていることが多かっ
たんです。
いつも、他人と自分を見比べて、自分を卑下したり嫉妬したり。
だから、同じ共通項のある仕事に関することは話せても、なかなかプライベート
なことや内面的なことは話せないことが多かったんですね。
そうやって勝手に壁をつくって、一人でどんどんしんどくなって。
でも、時が経って、ある程度周りに流されずに自分をみつめられるようになった
今じっくり話してみると、相手も苦しんでいたり、同じようなことで悩んでいた
り、そんな当たり前のことに気づけるようになったんです。
上手くやっているように見えても、それぞれにいろんな思いを抱えている。
なんだ、みんな一緒だったんだ、て。
自分のことに精一杯で自分と他人を比べている時は、周りの人がすごく立派に見
えて、自分が特別にひどいように感じていたけれど。でも、本当はそうすること
によって、相手のこともしっかりみていなかったんですよね。
もちろん、今でもそれぞれの悩みは違うし、これから歩んでいくだろう人生を考
えても、これ以上の縁にはならないかもしれないなぁと思う人もいます。
でも、それでも、みんな同じ土台の上で生きている、そう感じられるだけで、な
んだか心強くなった気がします。
私は私なりに頑張っていこう、そう思えるようになりました。
今不可能なことも、時を経て、またこんな出会いができるといいですね。
楽しみです。
塩田純子

この記事を書いたカウンセラー

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