「大切なのは何と言うのかじゃなくて、何と思っているかということ」
こんなことを聞いたことってありますか?
大事なのは気持ちであって言葉じゃないというような意味のことです。
確かに気持ちが一番大事だと思います。
ただ、その気持ちを伝えるのってコミュニケーションしないと伝わり難いん
ですよね。
ですから、気持ちが一番大事と思いますが言葉も大事だと僕は思うんです。
コミュニケーションは言葉だけでなく、態度であったり、笑顔などの表情で
あったりといっぱい形がありますね。
いろんな形使いながら伝える努力というのがいるのかもしれません。
コミュニケーションというのは、技術の一つですから練習しないとなかなか
上手く使えないんですよね。
ボキャブラリーの数(手数)や、間の取り方(タイミング)、場の雰囲気を
読むこと、この相手にはどこまで言ってもいいのか?というのを判断できる
こと、自分の中の恥ずかしさとの葛藤を越えること等は練習をすることで
レベルアップしていけるんですね。
その為にはコミュニケーションすることにチャレンジしてみようという意欲
が一番大切なのかもしれませんね。
このコミュニケーションという技術が上手に使いこなせない時は私たちは
誤解が生まれてケンカしちゃったり、すれ違いが起こったり、理解してもら
えないことがでてきたり、仲良くなれなかったりと、いっぱい問題が起こっ
ちゃいます。
男女関係の問題の7割はコミュニケーション不足からきているという説もあ
ります。
納得って感じです。
カウンセリングなんかでも女性のクライアントさんから彼の気持ちが全然
分からないんです「愛してる」とか「好きだ」とかは付き合う時に言っても
らったけどそれ以降は聞いたことがないとか、ひどいケースだと1回も言っ
てもらったことがないなんてケースもあります。
それはそんな気持ちになってもしかたがないなと思います。
男性は特に言葉でのコミュニケーションが苦手なようで
「愛してる・・・ちゃんと言いましたよ、結婚式の時に。」
「ところで、今結婚何年目ですか?」
「15年目です。
」
こんなケースもざらにいます。
15年間に1度しか気持ちを伝えてないと
したら、誤解やすれ違いから離婚問題が起きてもしょうがないかもしれませ
んね。
せめて1年に1回言うくらいでも、ちゃんと気持ちを伝えようと努力をすれ
ば、すれ違いは起きないのかもしれません。
(それでも少なすぎと思いますが)
逆に伝えたい気持ちはあるんだけど上手く表現できない場合もありますね。
これは、すごいもどかしい気持ちになると思うんです。
例えば、“好き”という気持ちがあったとしますよね。
この自分が持っている“好き”という気持ちと同じくらいか、それを越える
ような表現が見つからなかった時は、もどかしくなっちゃうと思いますし、
表現方法が見つからないんで伝えらないことがでてくると思うんですね。
これは表現方法のボキャブラリーを増やすための努力がいるのかも知れま
せんね。
映画を見たり、小説を読んだり、人と話したりの中で表現方法の
ボキャブラリというのが増やしていくといいかもしれません。
これもチャレンジしないと増えないんですよね。
ボキャブラリの数が増えてからコミュニケーションを取ろうとすると、
その間コミュニケーションが取れなくてパートナーシップなんかは、
手遅れになってしまうかもしれません。
ボキャブラリーを増やす努力をしながら、今ある手持ちの駒をうまく使い
ながらコミュニケーションしていくとことがいるんでしょうね。
なんでもそうなんだと思いますが、最初から上手いことできることってない
と思うんですね。
習字でも、お茶でも、お花でも、スポーツでも、なんでも最初はへたくそが
あたりまえと思うんです。
だから、“へた”であることを恥じる必要は無いと思うんです。
そこから少しづつ練習して少し上手くなって、経験を重ねて達人になっていく
プロセスがあると思います。
大事なのは、“上手”とか“へた”とかいうことじゃなくて、
“この気持ちを人に伝いたい”と思う意欲とその為のチャレンジだと思います。
この意欲とチャレンジがコミュニケーションの達人の道を歩かせてくれると
思います。
“この気持ちを人に伝いたい”は特に大切な人の為ならなおさら意欲がわく
かもしれませんね。
(^^)
原 裕輝