花を観に行きたくなって、高山植物園に行って来ました。
モネのジヴェルニーの庭園を写真集で観ていると、花があんまりきれいなので、観に行きたくなったんです。
高山植物園は、(当たり前ですが)山にあるので、7月中旬になっても紫陽花の美しさを楽しむことが出来ました。
私は紫陽花が好きですが、高山植物園に行って、紫陽花のことを何も知らなかったんだなあと思いました。
紫陽花にはたくさんの種類があって、それぞれが様々な色の花を咲かせます。
白い上品な花を咲かせるマイコアジサイ、深みのある青い花を咲かせるクロヒメアジサイ、始めは白色だけれど日が当たるにつれて赤くなっていくベニガク、赤い縁取りがかわいいキヨスミサワアジサイ・・・、他にもたくさんあります。
シチダンカは八重咲きで、星のような形をしています。
それに、きれいな薄い青色をした素敵な花です。
私は今回初めて白い紫陽花を観たのですが、とってもきれいで、自然が造り出した白は、心を清らかにしてくれるような気がしました。
そして、今回は残念ながら観られなかったのですが、コアジサイは甘い香りを持っているそうです。
写真で観ると、涼し気な感じの花です。
6月上旬から中旬にかけて花が咲くので、来年はその時期にコアジサイを観に行って、香りを楽しみたいと思っています。
ショップで紫陽花の匂い袋を売っていたので買ってみました。
石鹸のような爽やかな香りで、リフレッシュできそうな気がしました。
池には睡蓮が咲いていました。
写真を撮ろうといろんな角度で見ているうちに、モネの睡蓮の絵を思わせるようなところを見つけて嬉しくなりました。
モネだったらどんな絵を描くんだろう、そう思いながら写真を撮るのは面白かったです。
白い蝶を見ていると、オカトラノオの垂れた大きな白い花の穂にとまりました。
子供の頃、よくこうやって蝶を眺めていたことを思い出しました。
蝶を見つけるたびに喜んでいた、あの頃が懐かしいです。
今回、初めてエーデルワイスを観ました。
エーデルワイスと言えば歌がありますね。
みなさんは、どんな花をイメージされますか?
私は、百合のような白いすっきりとした花をイメージしていました。
でも、全然違っていました。
星のような形をしていて、白い綿毛に包まれています。
こんな花は初めて見たので、なんだか不思議な感じがしました。
エーデルワイスは「アルプスの星」「銀の星」と呼ばれるそうです。
和名は「ウスユキソウ」と言って、薄く雪をかぶった草という意味だそうです。
私はこの名前の方がきれいな感じがして好きです。
それに、冷たい雪の中に咲く強さを感じます。
写真を撮っていて感じるのですが、花にも気持ちがあって、表情があると思います。
好きな花はきれいに撮れます。
それはきっと、私が好きだと思うと、花にも伝わるからではないかと思います。
そして、花もきれいな表情をするんじゃないかな、そんな気がします。
モネがあれほどきれいな絵が描けたのは、花がとても好きだから、そしてその気持ちが花に伝わっていたからではないかと思います。
今度花を観る時は、もっといろんな花の表情を楽しみたいと思っています。
上田 紘美