私は、カウンセラーという仕事を始めて5年目になります。
その前は、約10年ほど、大病院で看護婦をしていました。
6年前に結婚をし、3歳になる娘が一人います。
産後は、約1年ほど休暇を取っていたのですが、1年もすると、産前に仕事を頂いてた会社より、私を求めて下さる声が聞こえてきたのと、私自身、子育てによる軽い鬱状態が見られ始めたので、これは母子共にとって良くないと思い、少しずつ仕事を再開する事にしました。
それでも、こどもというのは、母乳の免疫がきれる1歳になってからが大変って感じで、
仕事を始めても、急にこどもが熱を出しては、突然休まないとならず、そのたびに、職場にその旨を申し入れては、謝ってばかりしました。
そして、「どうして、謝ってばかりいないとならないのだろう?別に誰もいけない事をしているわけでもないのに、でも、とっても気分が悪い。どうして?」
と、自問自答することがとても多かった事を覚えています。
それから、こどもが熱を出すたびに、「女性である私が、休まないとならない」という思いで、私も主人も動いている事を発見した時には、驚きました。
私の主人は、「おれが生活の安定給、お前がその上乗せ給」という持論を持っています。
私も、最初は、「なるほど、この考えはユニークだし、女性にとって楽だナー」なんて、簡単に捉え、受け入れてきました。
でも、結果的には、子育てに関する事は、女性が中心になるんだーっていうサイクルがある事を知りました。
それまでも、後で思えば、感じていた事があって、産前の市から頂く案内で、
「どうして母親学級というのがあるのに、父親学級というはないんだろう?」
と思い、「母親学級に父親も連れていきたい。男性にも、妊娠中の女性の事や胎教について知ってもらいたい。」と市に申し出た事があります。
すると、「来てもらっていもいいけど、男性はいませんよ。」と言われ、夫婦で相談し、結局は私だけで参加していました。
友人に相談した所、現在では、両親学級としてやっている所も出来ていると聞きました。
もちろん、このような事に、なんの疑問を持たれない女性も多いと思います。
でも、私のように、結婚前に、夜勤までしてバリバリと働いていた人は少ないかもしれないけれど、ある意味で男性よりも威勢のいい女性は、ちょっと疑問に思う人も、少なくないのではないでしょうか?
人それぞれ、夫婦のバランスは違うと思います。
そして、仕事や出産に関する考え方も夫婦によっても、あるいは、各個人によっても違うでしょう。
でもね、今という時代は、仕事を辞めず、そのまま育児休暇後に職場復帰する人も多いと思います。
そして、仕事時間も、仕事内容も、男性と変らず持っている人も多いのではないでしょうか?
こういうタイプの人は、ある意味で負けん気も強いですから、「頑張ればなんとかなるのよ」なんて、頑張ってしまいがちです。
でも、その結果、夫婦間に問題を生じて離婚になってしまったり、体を壊してしまったり、心を壊してしまったり、こどもに問題が生じたり、と二次的な問題が出て来やすいようです。
このような結果のためか、現在では、こどもを持たないと恐れている方もいるのではないでしょうか?
また、表面意識に、こういう意識がないとしても、夫婦間でも、仕事や自分達のしたい事とのバランスを伺っているうちに、出産のチャンスを逃がしてしまい、その気がなくなってSEXレスになったり、その数年後には、パートナーが不倫してしまった、あるいは、その相手にこどもが出来たというご相談も、時々聞かれます。
また、ご相談を受けていると「こどもが出来て、夫婦ゲンカが多くなった。あんたが生まれたせいだよ。」と言われて育ち、それがトラウマとなっているという方がいます。
そして、この事が、自分がこどもを持つ事に関して、大きな恐れを作っている要因の一つだとわかり、問題が解決されていく事があります。
と、問題を言い出すと、きりがないくらい出てきます。
それでも、私は、こどもを持った事は、後悔するなんて事は、一度もありませんでした。
ほんと、こどもこそ、私達夫婦を助けてくれる天使に違いありません。
でも、「どうして、こんな想いをしなければならないんだろう?」と思った事は、きりがないほどあります。
私の大先輩で、国際的カウンセラーになって、今も世界を癒す旅に出ている女性がいます。
その方は、3人のお子さんがいて、一番下のお子さんが、6歳ですが、私の気持ちをよく理解して下さいます。
そして、「今まで大変だった事の半分は、こどもの事だった。私の給料は、全てベビーシッター代になったのよ。」と話してくれました。
それでも、その先輩は、そんな事は問題じゃないと思っている様子が、伝わってくる女性です。
ちなみに、その女性は、社会的にも大成功されているご主人を、家事に関しては、何もしなかった段階から、今では、家事の全ての出来るご主人に変化させています。
私は、そのご主人とも、海外を一緒に旅する機会があったのですが、旅の最終日に、「今回の旅も、洗濯物は今着ている分だけにする事が出来た。毎日洗濯したんだよ。これで、妻に誉めてもらえるナー。」なんて、嬉しそうに言ってるのを見て、私は、とっても羨ましく思い、そして、いつか私も、そんなふうになってもらえるように亭主改造計画をしたいなーって思いました。
実は、私も、友人や娘関係のお母さん方からは、「ほんとに良いご主人ね、感謝して大事にしなきゃだめだよ。」と、お説教されるようによく言われます。
そうなんです、私も、亭主改造計画3年という計画を始め、もう2クール目に入りました。
3年後ごとに目標を決め、2クール目は、1クール目の反省を元に、手直ししたモノです。
やっぱり、家事や育児だけでは満足しない女性にとって、自分が今あるサイクルに飲み込まれない事が大切だと思います。
そして、夫婦や家族のバランスや、夫婦の目指す道が必要だと思います。
そのためには、コミュニケーションも大切ですね。
どんな側面でも、誰との関係でも被害者にならず、そして、この社会において女性としての価値も失わない、そんな生き方をしたいし、そんな事を望む女性を心よりサポートしていきたと思っています。
女性のみなさんも、女性を応援する男性方も、みんなで勝てるサイクルを目指しましょう!!
深澤 三津子