●銭湯の掟

ご無沙汰していますインド人にプロポーズされた、きのかずよです。
いきなりだが、
銭湯の掟というのを、みなさんご存知だろうか?
銭湯である。
スパではない。
加えて言えば、スーパー銭湯でもない。
掟である。
決まりごとではない。
加えて言えば、ルールでもない。
その掟を今日は、2つお伝えしたい。
私の近所は銭湯がまだ数残る所で、小さな頃からたまにお世話になっている。
久しぶりに行けば、小・中学校の同級生を見かけることも少なくない。
大人になった身体で、お互い少し気恥ずかしく、声をかけるのもなぜかしら、躊躇わ
れる・・・。
しかし、同級生のお母さんに会った時は、気恥ずかしささんてものは、感じていられ
ない。
「まぁ〜きのちゃん、久しぶりやないの。元気?
うわぁ。全く変わってないねぇ・・・(←この間は、私の全身を見てくれている
間)。
おばちゃん嬉しいわぁ。
どの子も、綺麗に変わってしまって声かけられへんのに、きのちゃん、まんま変わっ
てないから」
「あ、ありがとうございます」
と、愛想良く、答える私。
ん?ん?ん?
よくよく考えると、これは、誉められていないのではないか???
話が心ばかしそれてしまった。
話を戻そう、銭湯の掟である。
気持ちのいいお天気の日に、自転車で少し遠目の源泉温泉が自慢の銭湯に行った日の
こと。
ちょくちょく行くので、カウンターのおばちゃんには顔を知られているのだが、
掟の全てを把握しているわけではない。
比較的客の少ない時間、お昼時に行くのだが、さて洗い場で、イスを置いて腰を掛け
ようとすると、
「おねえちゃん、そこはもうすぐ○○さんが来るから、空けといてあげて」
と、いきなり横のおばちゃんに、声をかけられ、何を疑問に思うことなく違う場所に
移動する。
しかし、後々考えると、理由が正当性に欠けているのは明らか。
ひとつお勉強、「・・・だから〜して」といわれ、・・・部分の正当性をあまり考えず、
従ってしまうのを、
「カチッサー効果」と言うそうな。
しかし、銭湯では正当性などよく考えないのが一番である。
密かにではあるが常連の方々の中にある、掟を受け入れることを薦める。
掟その1:公共の場でありながら、公共の場でないことを、すんなり受け入れること

さて、気持ちよ〜く湯船に浸かっていると、よく来るらしきおばちゃんから、
「おねえちゃん、いい身体してるわね。プロポーションいいわよ。」
と、いきなり話しかけられ、
「163センチ65キロの私に向かって、言う言葉か?」などと、少し不貞腐れそうに
なったが、
ここは持ち直して、愛想良く(←自分でもすごいと思うくらい)
「あ、ありがとうございます。
でも、そんな事ないですよ。太ってますもん。」
と、言うと、
「何言ってんの!細けりゃ良いってもんじゃないのよ。今の子はみんな細すぎるで
しょ。」
と、叱咤され、
「はぁ、でもお尻と腰が太すぎますからぁ・・・。」
と、少々悩み顔で訴えると
「女の子は、丈夫な腰がいるのよ。それぐらいがちょうどいいの。
見てみなさい!その辺のインド人の女の人なんか、大きいお尻してるでしょ。
あの人らなんか、産んだその日に、赤ちゃん抱いて坂道カツカツ歩いてるでしょ!
大きい方が、おばちゃんも安心や。」
と、私の悩みを一蹴してくれた。
「そうなんですか〜。なんか、すごいですねぇ・・・。ありがとうございます」
しかし、声には出さないが、
「えぇ!インド人て?!そんな姿、見かけたことないし。
わたし、子供産んでも1週間ぐらい、普通に入院しときたいし・・・。
おばちゃんに安心してもらってもなぁ・・・」
と、私の心の叫び。。。
しかも、どうしてインド人を例えに出したのだろう?
やはり私はインドに行くべきなのか?
掟その2:銭湯でおばちゃんに話し掛けられたら、愛想良く答え、
タイミングを見て「身体もう一度洗ってきます」ということ
『もう一度』というのを言い忘れると、
逆に、「洗わんと浸かったらあかんやないの」と注意されるおそれあり。
気持ちよくその銭湯を、後々も利用できるか否かは、この掟によるところだと私は思
うのである。
銭湯に縁のない方には、ち〜とも役に立たない、話でしたが、
そんな話ばかりをこれからもしていきたいと思う今日この頃。
また、次回をお楽しみに。
※本当に在日のインド女性がそのような姿で歩いているのを、
見かけたことのある人お知らせください。
きの かずよ

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