僕がプロカウンセラーになって、2年目くらいのことです。
ある日、僕のカウンセラーの師匠から、電話がかかってきました。
プルールールール(電話の着信音)
「もしもし、原です。
」
「もしもし、お疲れー、忙しいところ、すまんなー。ちょっと、お願いが
あるんだけど良いかなぁー」
「なんですか?」
「今日、東京でカウンセラーになりたい子の為のカウンセリング講座がある
んだけど、みんなの前で、どうやったらカウンセラーになれるか話してほ
しいんやー」
「いいですよ。わかりました。
」
こうして、僕は師匠が行う、カウンセリング講座にゲストとして呼ばれ、
出向くことになりました。
そして、師匠が行うカウンセリング講座の会場につきました。
すると師匠が、
「ありがとうなー
あとで、みんなに紹介するんで、ちょっと待っててなー」
とのこと。
僕の心の中では、
・話して欲しいと頼まれた。
・ゲストという立場
・わざわざ、呼ばれてやってきた。
というのがあったので、さぞかしすてきな、紹介をしてくれるものと、
ワクワクしていました。
そして、いざ紹介の時間がやってきました。
師匠が僕を横にしてこう言うんです。
「え〜僕が原君と初めてあった時、なんて才能のない奴だと思いました。
」
え〜!!!(@_@)びっくりです。
まさか、こんな出だしとは!
「何を説明しても、わかったか、わからないかのような顔をしていました。
大丈夫かなコイツと思いました。
」
え〜!!!(@_@;)どこまで落とすんですかぁー。
「でも、原くんは、努力の人でした。
誰よりも努力しました。
そして今では、うちのトップカウンセラーです。
」
ホッ(^_^;)ようやく落ち着いた。
「では、原くんにバトンタッチします。
」
なんて喋りにくい、紹介の仕方をしてくれたのでしょう。(笑)
笑いが取れたので、まぁ、よしとしますが・・・・
でも、僕の師匠の言う通り、カウンセラーになりたいと思い、勉強し始めた
頃は、僕は自分のことを才能のない奴だと思っていました。
カウンセラーになろうと一緒に勉強している僕の同期の友人達は、飲み込み
が早く、どんどん実力をつけていましたが、その頃の僕は、同期の友人たち
の心理学についての議論についていけていない状態でした。
劣等感もいっぱい感じました。
劣等感もいっぱい感じましたが、心理学の勉強は嫌になりませんでした。
なぜならば、カウンセラーになりたいという夢があったからです。
僕には、単純なところがあったので、人よりわからなければ、
勉強する時間を人の2倍にすれば、ついていけるんじゃないかと思い、
そう思いついた日から、勉強時間を増やしました。
そのころは、サラリーマンをしながら、カウンセラーになる勉強をしていた
ので、睡眠時間が3〜4時間くらいになっていました。
でも、辛いと思いませんでした。
なぜならば、カウンセラーになりたいという情熱があったので、
心理学の勉強ができるが、うれしくてたまらなかったからです。
例えて言うなら、大、大、大好きな彼女と24時間デートしても苦にならな
い感覚と似たようなものだったと思います。
もともと、僕は勉強が好きかというと、そうではありませんでした。
学生時代は、授業中に寝ていて、よく怒られたものです。
(笑)
僕が睡眠時間3〜4時間で頑張れたのは、カウンセラーになりたいという夢
があったので、情熱の力をもらえたからだと思います。
カウンセラーという職業に恋していたと思います。
そして、気付いたらカウンセラーになっていました。
夢の持つ力というのは、ものすごいと思います。
こんな言葉を聞いたこたがあります。
「ビジョンに生かされる」
頑張って、頑張って、頑張ってきたけど、もう頑張れないと思う時があり
ます。
燃え尽き症候群や、デットゾーンとよばれるものです。
この状態の時は、情熱がわかなくなってしまいます。
でも、これだけはしてみたい、こんな人生欲しいなど、ビジョンをもてた時
(夢をもてた時)、まるでビジョンに呼ばれてるかのように情熱が湧いてきま
す。
そして、再び活き活きと生きられるのです。
このような話は、カウンセリングの現場でよく聞きますし、
逆に、活き活きするエネルギーを得られるよう、カウンセリングの現場で、
ビジョンを持てるようなアプローチをしていくこともあります。
やる気が出ない、つまらない、燃え尽きてしまった、どうせ・・・等とあきら
めの感覚ばかりでてくる時は、ビジョンを探してみてはいかがでしょうか?
ビジョンの力が、あなたをサポートしてくれると思います。
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