親から「コーヒーを飲んだら夜眠れないよ」と子供の頃に言われ続けた言葉が
おまじないのようにしみついて、今も昼過ぎ以降に飲むとと決まってその夜は
眠れないんですね。
なんでこんなに眠れないの?というときも、1日を振り返るとその時間帯に
コーヒーを飲んでいたのを思い出すことがしばしばあります。
呪文の威力なのか単にカフェインに効きやすい体質なのか、よくわからない
ところもありますが(笑)
そんな眠れない夜は、考えることはやめて横になったまま“今”を感じてみる
ことを時々やってみたりします。
五感のうち視覚と聴覚を使うんですね。
まず見ること。
目を閉じたまま、目を凝らして見てみるんです。
つい薄目になってしまうのをこらえて見ます。
集中して見ていると、黒い背景に点滅フラッシュが出てきたあと青紫色のもや
がオーロラのように形を変えて浮かんできます。
それから、たくさんの星が散りばめられた宇宙の中を自分自身が高速で進んで
いて、星々の中をかきわけていくのが見えてきます。
ちょうどロケットの操縦席に座って見える景色のようで、つかの間の宇宙旅行
をしている気分になります。
Windowsに装備されているスクリーンセーバーがこれによく似ていて、
作った人は私と同じ体験を持つ人かなと思ったくらいなんですよ。
意識が宇宙とつながっているという言葉をどこかで見たことがありますが、
そうなのかも・・と勝手に納得しています。
もうひとつは聴くこと。
耳を澄まして、自分の心臓の音を聴いてみるんです。
そして、同時にゆったりした呼吸も感じてみます。
ただしこちらも慣れないとふたつ同時に聞くのは難しいかも。
心臓の音に気を奪われて、呼吸が乱れたりしますね。(笑)
心臓の音を聞いていると、ポンプとなって血液を体の隅々まで一生懸命に
送り込んでいるのが浮かんできて、思わず声援を送りたくなります。
そして、生きているんだなあ・・生かされているんだなあ・・
としみじみ思うのです。
夜は呼吸が緩やかになるものですが、自分の穏やかな呼吸を感じていると、
とても安心した気持ちになっていつの間にか眠っていることも多いです。
ゆっくりとしたリズムが眠りを誘うんでしょうね。
私たちが問題にはまっているとき、意識は
過去に行ったり(過去を悔やんだり、思い煩ったり)、
未来に飛んだり(先のことを心配したり、憂いたり)して、
“今”を感じることは難しいものです。
五感を使って意識的に“今”を感じる時間を作ることは、どれだけ自分が
過去や未来で過ごしているかを眺めるきっかけにもなるように思います。
過去や未来を生きる時間が長ければ長いほど生きている感じも少なくなる
のかもしれません。
過去は“今”の積み重ねであり、未来は“今”から創り出すものなんですね。
この目を閉じたまま何が見えるのかということに関して、他の人に尋ねたこと
はないのですが、どんなものが見えるのでしょう?
どこか共通している部分があるんでしょうか・・
年齢や性差は関係するのでしょうか・・
地域とか人種とかでも違うんでしょうか・・
考え出したら、また眠れない・・・(笑)
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