最近、お料理にはまっています。
きっかけは、家族の病気や夫のダイエットのためだったのですが、ちゃんと
やりはじめると奥が深くて、とうとうお料理教室にも通いはじめました。
それまでも、料理は嫌いではなかったのですが、あまり、上手ではありませ
んでした。
一人暮しが長かったのですが、「自分一人が食べるだけだから…」と思うと、
早く簡単に作れるもの、とか自分の大好きなものに偏ってしまったり、盛り
付けなんかもテキトーで、今から思うとひどい食生活だったなぁと思いま
す。
もちろん、彼がいるときは、はりきってお料理するのですが、何しろ日ごろ
ちゃんとやっていないものですから…いいところを見せようと思ったのに
冷や汗、ということもよくありました(^^;
結婚してからも、最初のころは、「夫においしいものを食べさせてあげよ
う!」とがんばってお料理していましたが、そのうちに、日々の忙しさに追
われて、「毎日作らなくてはならないもの」になってしまい、義務とか負担
ばっかり感じていました。
一時は、夫が料理をしてくれれば楽なんじゃないかと企んで、夫を料理教室
に通わせたりもしたのですが・・・この作戦は、見事に失敗に終わりました(>_<)
ところが、ちゃんとお料理をはじめてみると、これがとってもおもしろいん
です。
ごはんひとつをとっても、白米と玄米ではぜんぜん違うし、炊飯器とお鍋と
圧力鍋で炊いたときでは、調理器具の違いだけでぜんぜん味が違うのです。
調味料も、私は濃い味に慣れていたので、お塩、おしょうゆ、コショウなど
をついつい使いすぎていたのですが、調味料の量を減らしてみると、「お野
菜ってこんなに甘かったんだぁ」と気づきました。
料理を作る度に、発見がいっぱいです。
今では、毎日せっせと、それもとっても楽しんでお料理をしています。
おかげで、私と夫の身体もずいぶん変わりました。
2人とも体重が5Kg減って、今まで着られなかった服が着られるように
なったし、体調もよくなりました。
私は、スパイシーなものが大好きで、何にでも唐辛子をふりかけて食べていた
のですが、今では、スパイスはなくてもだいじょうぶ。あまり辛すぎるものは
食べるのがしんどくなりました。
刺激的な味よりも、素材が本来持っている甘味やうまみの方がおいしいと思え
るようになったみたいです。
以前は、素材が持っている微妙な味には気づけないくらい感覚が麻痺していた
んですね。
今は、鈍った感覚を少しずつ少しずつ少しずつ取り戻している感じです。
料理って、実は、五感をフル稼働させるものなんですね。
野菜を炒めるときは、香りの変化でどれくらい火が通ったかがわかるし、お鍋
の音でも様子がわかります。
お米やマメなどを触っていると不思議と気持ちも落ち着くし、
盛り付けも目に美しく、そして味もおいしく。
そうしていくうちに、料理をすることも楽しいし、食べることも楽しいと感じ
られるようになりました。
以前よりずっとおいしいと思えるようになったし(^-^)
そういえば、料理にだけでなく、私たちの日常生活もどんどん刺激を求めて
いった結果、だんだん感じる力が鈍ってきているのかもしれません。
五感が持っている感じる力を少しずつ取り戻していって、毎日を楽しくてワク
ワクしたものにしたいですね。
私の場合は、まずはお料理から。
もっと上手になって、まわりの人も楽しませてあげられるようになりたいと思
います(*^_^*)