◇それは、MDウォークマンが壊れたことから始まったんです。

ほぼ毎日使い続けて1年半。パソコンと連動するそれは使い勝手がよく、
機能に関してもなんら不満の無い、最高の相棒でした・・・、壊れるまでは。
突然、MDを読み取らなくなっちゃったんです。
説明書を読んだりと、いろいろ試行錯誤しました。
でも、解決しません。
仕方ないので、サポートセンターに問い合わせ、修理の見積もりを出しても
らったら、「8000円ぐらい」と言われました。
8000円って、微妙な金額じゃあないでしょうか。
新しく買うよりは安いけれど、ポンとすぐに出せるような金額でもないな、
と僕は思いました。
ちょっとお金を足して、最近流行っている何千曲も入る
やつを買おうかな、という思いが頭をよぎります。
数日考え、修理をせずにそれを買うことにしたのですが、それからが大変な
ことになってしまいました・・・。
よく聴くCDやMDを新しく買ったものに録音すると、部屋のよくいる場所
に置いてあったそれが、だんだん目障りになってきたんですね。だから整理
したり、処分したりしました。
すると次に、最近あまり使っていないコンポの存在が気になりだしました。
もっとうまく活用できないものか、と考えたら、ひらめいちゃったんです。
テレビと今度買ったやつの音声を出力できるようにしよう、って。
そうなると、使い勝手を良くするには、パソコンとテレビとコンポが近くに
ないといけないわけです。
そこから、僕にとっては5年ぶりぐらいの、超大々的な部屋の模様替えが
始まってしまったのです・・・。
いや、それにしても今回の模様替えは壮絶でした。
ダンボールにして6箱分
ぐらいのさまざまなものを捨てたり、売ったりしました。
それでも理想的な
形に収まらなかったので、最近ほとんど読んでいない、かつて読んでいた本
を、本棚1つ分(300冊ぐらい)売りました。
整理をしながらすごく思ったのですが、物って大抵、感情がくっついている
んですね。
「これ、あのころ使ってたんだよなぁ」とか、
「辛い時期にこれ、読んだっけ」とか、
「しまい込んでるけどまだ使える、これ面白いんだよね」とか・・・。
すると、もう何年も手を触れていないにもかかわらず、捨てるのが惜しくな
ってしまったりします。
あぁ、執着ってこういうことなのかな、と思いました。
心を軽くするために部屋を掃除するという提案が、よく本に書かれていたり
するのを見たことがあったのですが、そうだろうなぁ、と思いつつ、なんで
部屋を掃除すると心が軽くなるのか、深く考えたことはありませんでした。
でも今回、しみじみと理解することができたようです。
意識ではその物の存在をすっかり忘れていても、無意識はしっかり覚えてい
て、心のどこかでなーんか引っかかっちゃってるんですよね。
例えば、僕の部屋にはなぜか空き箱がたくさんありました。
これ、何なんだ?と考えたら、中身だけ友達に貸していた事を思い出しまし
た。すっかり忘れてたんです。
すぐに連絡を取って処分したんですけれど、
その時ずいぶんすっきりとした気分になれたことに驚きです。
散々整理して終わってみると、思った以上にいろいろなものを手に入れるこ
とができました。
お金と、スペースと、快適な環境。あと、心のゆとりかな。
ずいぶん身軽になった気がします。
みなさんも、時間があったら部屋を整理してみてはいかがでしょうか?
高橋大のプロフィールへ>>>

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。