心待ちにしていたゴッホ展に行って来ました。
以前に神戸でゴッホ展が開催された時にも行きました。
その時、ゴッホ自身や絵に描かれた人の感情が、絵を通して伝わってきたことが強く印象に残っています。
今回の展覧会の中で私が一番好きな絵は、「夜のカフェテラス」です。
一度実物を観てみたいとずっと思っていた絵です。
この絵は、夜空に星が輝いていて、明るいカフェのガス灯がテラスと周辺の石畳を照らしています。
本当に星が輝いているように見えます。
カフェの近辺に住んでいる人たちが、心地よい夏の夜の静けさを楽しみにカフェにやって来るのでしょうか。
「もし、こんな所が実在するのなら、行ってみたい!」と思うくらい、とても素敵な光景です。
「レストランの内部」は、明るい色彩が美しい絵です。
白いテーブルクロス、テーブルの上に生けられた白い花、木の椅子、壁に架けられたゴッホの『アニエールの「レストラン・ド・ラ・シレーヌ」』、壁面のピンク色・・・この絵を観ていると、春を感じます。
こんなに明るいきれいなレストランだと、会話も弾むし、食事も楽しいだろうなあと思います。
『アニエールの「レストラン・ド・ラ・シレーヌ」』は、まだ観たことがないので、いつか観てみたいです。
「サン=レミの療養院の庭」を観ていると、ゴッホは伸び伸びと絵を描いていたんだろうなあという気がします。
木や草が生き生きとしているように見えます。
ちょうど木陰になっているところにベンチがあります。
このベンチに腰掛けて、木々の緑や白い薔薇を眺めたら気持ち良さそうだなあと思います。
ゴッホもこのベンチに腰掛けて自然を楽しんだのでしょうか。
「公園の小道」は、自然が豊かな公園の小道の奥に、パラソルを差している着飾った女性達が描かれています。
女性達を見ていると、とても優雅な感じがします。
木々の頂部が黄色になっていることから、秋の訪れを感じます。
豊かな自然に囲まれたこの小道を散歩したら、嫌なことなんて忘れて、気持ちが穏やかになりそうな気がします。
「夜」は、ゴッホがミレーの絵を模写したものです。
眠っている赤ん坊を見守りながら針仕事に勤しむ母親と藁で籠を編む父親が描かれています。
そして、ランプの灯りが家族を照らしています。
その灯りがとても優しく感じられます。
それは、ゴッホが弟テオの家族の幸せを願う気持ちが込められているからだと思います。
ゴッホがテオを想って描いた絵は、いつも優しく穏やかな感じがします。
ゴッホの絵にはいろんな描き方があって、それぞれ違った印象を受けます。
ゴッホは、いいと思った手法を積極的に取り入れたからです。
ゴッホなりの絵に対するこだわりや、向上心がそうさせたんだと思います。
試行錯誤を繰り返し、諦めずに描き続けたから、こんなに素晴らしい絵が描けたんですよね。
みなさんも、欲しいものがあったらどうか諦めないで下さい。
私も、諦めようとしたことが何度もあります。
でも、応援してくれる人たちがいて、困った時に相談できたからここまで来られました。
今度は私が、カウンセリングを通して、みなさんが欲しいものを手に入れるお手伝いをしたいと思っています。
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