先日TVで『ブルースカイ』という映画をやっていました。
10年位前の映画で、日本では公開されなかったのであまりメジャーではない
ですが、個人的には結構好きな映画です。
主演のジェシカ・ラングという女優さんが、とても色っぽい妻を演じていて
カッコいいんです。
何年か前に英語字幕しかないビデオを、泣く泣く辞書を片手に見たのですが、
主演の男優さんの英語の早いこと。。なんどビデオを止めたことか。。。
今回TVで吹き替え版を見ることができて、やっと?細かい内容を理解する
ことができました。
(^^)v
夫婦や家族の心理的葛藤や絆についてかかれているのですが、米軍が舞台で
雰囲気も普通の家族ものとはちょっと違って面白いです。
―― アメリカの軍隊に務めるハンク少佐には、妻と二人の子供がいます。
真面目で気骨もあるものの、自分の意見をなかなか上司に押し通せないハンク
と違って、妻のカーリーは明るく派手なパーティ好き。
転勤がちな駐屯地でも、夫の同僚をよんではみんなで騒いだり、夫の仕事中に
色じかけをしたりと、とても自由奔放です。
カーリーのせいで、転勤を命じられることも。
一見するとまるで正反対の性格で、なぜこの二人が一緒に?と思うものの、
二人はお互いに強く惹かれ合っているんですね。
真面目なハンク少佐も、奥さんが楽しんでいるところを見るのは大好き
なんです。
ところが、ある転勤をきっかけに二人の関係が変化していきます。
新しい駐屯地の環境に馴染めず、気分が晴れないカーリーは
いつもの奔放さに輪をかけて、ハメをはずしてしまいます。
夫の留守中、夫の上司に言い寄られ、つい応じてしまったんですね。
そんな時、夫のハンクも仕事でピンチに見舞われます。
もともと核戦争に反対のハンクは、自分が関わったプロジェクトで、
大変な事実を目にしてしまいます。
地下核実験をしている途中で、人命に関わる事態が発生したにも関わらず、
上司に忠告しても取り合ってもらえません。
ただ、見たことは忘れろと。
納得できないまま、でも反発しきれないまま、帰ると妻の浮気が発覚。
妻を信じられなくなった上、実験のことでも反抗的なハンク少佐は、上手く
陥れられて、ついには精神病院にまで入れられてしまいます。
薬づけになった夫をみたカーリーは、怒りも心頭で、自分にとっていかに
夫が大切な存在かにやっと気づきます。
そして、何とか夫を病院から引き戻せないものかと一人もがいている時に、
偶然夫のカバンから極秘書類を見つけます。
そこには、あの核実験のことが書かれていのです。
いてもたってもいられないカーリーは、地下核実験が行われた土地に行き、
放射能をあびたかもしれない人々を直接訪ねます。
そして、その実験が行われている場所に一人で出かけ、軍の計画を妨害
しようとします。
新聞やTVにも声をかけ、メディアに堂々と自分の姿をさらして。
結果、プロジェクトを邪魔する厄介者として軍の上の人に会うことができ、
直接夫を解放してくれるように交渉するのです。
なかなかワイルドでしょ?(^^;)
カーリーの熱意にうたれたのか、脅しにびびったのか(笑)、ハンク少佐は
無事病院から開放されます。
もちろん、軍を辞めることにはなったのですが、今回のことでカーリーも
自分のことを深く反省し、二人は仲を取り戻します。
そして、軍を辞めたハンクが新しくたどり着いた仕事は…、なんと!大学教授
だったのです。
それも核の脅威を教えることに。
核実験を支援する立場から、核戦争反対を唱える立場になったんですね。
強い思いはあるものの、逆らいきれず国や軍に従ってきたハンク少佐が、
奔放な奥さんのお陰(?)で、自分の一番したかったことをできるようになった
のです。
―― もし、カーリーという奔放な奥さんがいなかったら?
いろんなトラブルもおきなかったし、傷つくこともなかったかもしれません。
でも、一生上司に逆らえないまま、自分の気持ちを押し殺して、納得いかない
核実験に関わっていたかもしれないですよね。
では、カーリーにとってはどうでしょう?
彼女も、真面目で真っ直ぐに自分を愛してくれる夫といたお陰で、派手なだけ
じゃない移り気なだけじゃない、自分の中にある真っ直ぐな情熱を見つける
ことができたんですよね。
楽しむことは大好きでも、いつも不安的で心のよりどころが感じられなかった
彼女にとっては、夫のために全力をつくすという経験は、きっと大きな自信に
なったと思うのです。
この二人を見ていると、パートナーシップの力はすごいなぁと思わせてくれます。
一人では限界あることを可能にしてくれるのですから。
互いに競争し合い傷つけあってる時は、ハチャメチャなんだけど、相手を一番に
思えた時に、すごい力を発揮するんですよね。
パートナーは自分の潜在意識を見せてくれるといいます。
最初は純粋に魅力として、自分のないものをもっている人にひかれるものですが、
でも、その違いが衝突した時、行き過ぎた時、それはお互いを傷つけあうもの
にもなりますよね。
でも、もしそこでもう一度相手のことを受け入れることができたら…、
“違い”の悪い部分ではなく、良い側面をみることができたら…、自分の中に
眠っている潜在的な力も一緒に引き出すことができるのかもしれません。
もちろん、これは男女関係だけではなく、友人や仕事などあらゆるパートナー
シップでいえることです。
実際の関係性を続ける続けないは別として、相手の違いを受け入れること、
許すことで、知らない内に相手の魅力も自分の一部として統合できるとしたら
素敵だと思いませんか?
みなさんのパートナーはどんな人ですか?
自分との“違い”てなんでしょう?
それは、あなたの知らない世界ならぬ((^^;)…寒)、あなたの知らない潜在能力
をみせてくれます。
自分の中にある隠れた魅力を開花させるために、パートナーの違いを
大切にしてみてください!
きっとあなたの魅力もアップしますよ〜。
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