最近ブログで妊娠を機に、カウンセリングをしばらく休業いたしますと書かせていただいてから、もう12月になってしまいました。
本当に月日が経つのをとてもとても早く感じてしまいます。
それはもしかしたら私自身の「12月が早く来なければいいのに・・・。」という勝手な思いからかもしれません。
待機待ちなどの方が大勢おられるので、来年も少し活動はいたしますが、一応12月で私の電話カウンセリングは全て終了とさせていただきました。
そのことに関して私がずっと考えていたことを、今ここでもう一度書き記したいと思います。
カウンセラーという職業を選ぶずっと前から不妊治療は何度もしてました。
治療が続く毎日で、私は正直「もう駄目だ・・・。もう何度やってんだろ・・・。」と、子供のことはほとんど諦めていたんです。
そんなとき、先輩カウンセラーに聞かれたんですよね。
「のりちゃんが子供が産まれたら困る・・・って思ってることがあるとしたらなんなんだろね。」って。
それを聞いたとき、真っ先に浮かんだのが、
「寂しくなるから・・・。」だったんです。
私は愛されるはずがない・・・と自分のことを評価していて、だけどようやくそこから抜けることが出来て、今は夫をはじめ、家族、大勢の友達、仲間、そして多くの方に愛されている自分がいるということを認識できるようになりました。
こういう自分になれたことは、今でも昔の私からは全く予想がつかなかったことだと思います。
人とのつながりを避けていた私が、ようやくつながる喜びを知ることが出来ました。
だけど妊娠したら・・・?
●カウンセリングを休業する。
●人とのつながりが切れる。
●今まで毎日のように人と触れ合っていたのに、それがなくなってしまう。
●この間に、皆と会う機会も少なくなっていって、私は忘れられてしまう。。。
こんな思いが頭に浮かんで来たんですよね。
このときに、
「なんだ・・・。こんなこと感じてるんじゃ、赤ちゃんが寂しくなって、私の元に来るわけないじゃん。」
って、とても悲しい気持ちになったんです。
だけどこれって、たくさんの人が私を愛してくれている・・・ということを疑っている・・・。ということじゃないの?
それも同時に感じたんですよね。
私は赤ちゃんが欲しいと願いながらも、心のどこかで「産まれたら困る。」と思っていたのだと思います。
でも欲しいと思う気持ちもやっぱり強くあるのは確かだし、そんな思いが交錯していました。
カウンセリングサービスの母体の「神戸メンタルサービス」では、毎月100人近くの人たちとともに行うヒーリングワークというのがあります。
これは、自分の感情に向き合うのにとてもいいワークなのですが、それに妊娠以前に参加したとき、私はその思いがとても強く出てしまったんです。
「私は欲しいと思いつつ本気で願っていない、なんていい加減な女なんだ!」
「赤ちゃんがこんな私を選ぶわけがない!」
「私は産む前から母親失格だ!!」
「私のもとに来た子供は不幸だ!! だから私は赤ちゃんが出来なくて当然なんだ!」
すごく自分を責めて、苦しんで、辛くて辛くて号泣したんです。
そんな私を慰めるかのように、数ヶ月経って思いもよらない妊娠。
私の苦しみを癒してくれるかのように、初診で見た、私の中の子宮内部に産まれた小さな小さな心臓。
嬉しくて愛おしくてたまらなくて、すぐ夫のお母さんと母に電話で伝えると、彼のおお母さんはすごく喜んでくれて、私の母は電話の向こうで泣いていました。
まだ流産の兆候もある妊娠1ヶ月と少し。3ヶ月経って出血がおさまった頃ブログに発表しようとしたんです。
だけどそのときにまた出てきてしまった寂しさと罪悪感。
「私を頼ってくれていた人にどう伝えたらいいの!?」
「彼ら、彼女たちとは話したり会ったりすることもしばらくなくなっちゃうじゃん!」
「私はカウンセリングを休業せざるを得なくなるんだ。。。」
だけどこの寂しさも罪悪感も、全て私がこれからの皆さんの頑張ろうとしている力や、仲間の協力を信頼していないことに繋がってしまう。人に信じる喜びを伝えたいと続けているカウンセリングなのに、私自身が皆を信じなくてどうするの!?
そう考えて決心してブログに発表いたしました。
そしたらね。。。
本当にたくさんのたくさんのお祝いメールや言葉をいただいたんです。
本当に・・・。たくさんのお祝いの言葉。。。。
一人一人の言葉はきっちり覚えていますし、いただいたメールは全て大切に保管させていただいてます。
思ってもいないほどのお祝いの言葉に、すごくいっぱい泣いてしまいました。
私は自分が思っていた以上にたくさんの方に支えられていることを実感しました。
思っていた以上に愛されていることも、思っていた以上に感謝をされていることも。。。
こんなにたくさんの方の祝福を受けて、私もおなかに宿った子供もなんて幸せなんだろうって。。。
今までいろいろな方に手紙やメール、電話、面談などで私は多くの方に頼っていただきました。
自分自身が自分の存在を認めて欲しくて、愛されたくて、だけど無理だと決め付けていた生き方でした。
そこから抜けるきっかけとなったのが、カウンセリングという世界でした。
そして初めて心理学というものに興味を持ち、カウンセラーとなりました。
だけど本当の学びはここからだったんですよね。
多くの方が「小川さんのおかげで・・・。」「小川さんがいたから・・・。」
とおっしゃってくださいます。
でも本当に助けられていたのは私です。
旦那様に向き合えないと苦しんでいる方とお話するとき、私は自分自身が夫を愛してあげているだろうか、自分の思いばかり伝えてないだろうかと反省いたします。
彼の気持ちが分からないと苦しんでいる方とお話するとき、私は夫の気持ちをきちんと理解してあげているだろうかと考えます。
「自分を責めないで。自分の悪いところを排除しようと苦しむ必要なんかない。今の自分のまま足りないと思うことがあれば付け足せばいい。」
そう自分がお客様に伝えるとき、私自身は今の自分を受け入れているだろうかと考えさせられます。
皆さんと話せば話すほど、私自信が学ぶことになっていきます。
苦しい状況にいるにもかかわらず、諦めることなく頑張っている人がたくさんおられます。
1ヶ月でいきなり変化される方。
1年でゆっくり変わっていく方。
何年もかけて努力される方と、それぞれですが、
そんな方たちとお話したときは、人にはちゃんとリズムやその人のペースがあって、その人なりのペースを守りやり続けることが大事であって、スピードは関係ないと学ぶことも出来ました。
皆さんと共に成長させていただいたのは私の方だったんだと、今はとても強く思います。
私に頼ってくださった大勢の方々へ、大きな感謝を込めて言わせてください。
皆さんの「ありがとうございました。
」という笑顔や喜びの声、あたたかいお言葉で、小川はどんどん幸せになっていきました。
本当にありがとうございます。
2月15日をもって、面談の方も終了いたしますがHPでは今までどおり、コラムやブログでちょこちょこ書かせていただきます。
よろしくお願いいたしますね。
小川を幸せにしてくださって、本当にありがとうございます。
大きな大きな感謝を込めて・・・。
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