●ごめんなさいより大切なこと

オリンピックが終わりました。
寝不足だった方も多いのではないでしょうか?
私は毎日、寝不足でした。
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スポーツを見ていると、自分が競技をしているかのように、ドキドキしたり、力んだりして見てしまいますね。
私は、スポーツが大好きです。
私がスポーツを始めたきっかけは、高校のクラブ活動のバスケットボールでした。
小学生では新体操をしていたものの、中学ではフルートと、入学当初はバスケットボールなど全く考えていませんでした。
たまたま、友達の付き添いで見学に行った際に、背が高いと言う単純な理由で勧誘され、そのまま入部してしまいました。
とはいえ、みんな小学校、中学校からの経験者ばかりで、初心者は私のみでした。
。。
始めは無我夢中です。
一人メニューから外れて、基礎練習をすることもしばしばで、寂しいなーなんて思っていました。
全体的に身長が低いチームだったため、早い時期から試合に出してもらうことが多くなってきました。
しかし、まずルールが覚えられません。。。
まずしないでしょう!、と言うようなファールを重ねて、毎回退場していました。
(5回ファールをすると退場になります)
試合に出ても、ドリブルはさせてもらえません。(少しでもしてみようとすると、怒られます!)
ひたすら、リバウンド(シュートではずれたボールを空中で拾うこと)をしていました。
桜木花道のようです!!
(ご存知でしょうか?バスケットボーラーのバイブル的漫画です!!)
しかし、試合に出してもらうたびに、私は「ごめんなさい」の連続でした。
「みんなのように、確実なシュートはできません。ごめんなさい。」
「ディフェンスもあまり役に立っていません。ごめんなさい。」
「余裕が無くて、声が出せません。ごめんなさい。」
「チームプレーの輪を乱しています。
ごめんなさい。」
「役に立てません。ごめんなさい。。。」
とても窮屈で、辛く、何も見えていませんでした。
闇練(影でこっそり練習すること)をしてみたりもしましたが、自信にはなりませんでした。
試合に勝っても、嬉しいより、終わったと言う安堵ばかりでした。
ある時、大会の大事な試合に出ていました。
その試合はとても接戦でした。
チームのエース的存在の友達が、その日に限って不調でした。
その子がミスを重ねる度に、プレーが小さくなっていくのがわかりました。
いつもは、周りのことなど見えていない私でしたが、その時助けたいなって思いました。
私は、シュートが決まらなかったボールを拾う役割のポジションです。
その子が何度シュートをはずしても、拾いに行きました。
その子が安心してシュートできるように。はずすことを恐れなくていいように。
その時の私は、いつもよりずっと視野が広く、いつもよりたくさん活躍することができました。
その時に思いました。
「私、周りを全然見てなかった。。。」
私は、ミスすることを恐れるあまり、ずっと自分ばかり見ていたんですね。
後に、「ごめんなさい」は自分を見て言う言葉だと、心理学の先生に教えてもらった時、私は深く納得してしまいました。
そんな私が、周りを見た時、「ごめんなさい」よりも大切なことを見つけたのだと思います。
それから、どんどんいろんなことが見えるようになりました。
私は、センターといって主にシュートをするポジションでもあります。
でも、そこまでボールが来るまでには、ガードやフォワードと言った、他のポジションのチームメイトが、いろんな苦労をして大事に運んで来てくれていること。
私のミスは、すかさず誰かがフォローしてくれて、「大丈夫!」と声をかけてくれていること。
外から応援してくれている後輩は、外から見える情報と、心からの励ましをくれていること。
そして、そんなことが見えてくると、今度はそれが武器になっていきました。
「あの子なら、この位置にいればきっとパスを通してくれる。」と信じて、ポジション取りをしてみたり、「カウンター」という攻撃では、私がボールをキャッチできると信じて走ってくれたり。
また、パスする相手を全く見ずにパスをする、という、難度の高い技があるのですが、それは、「この流れでいくと、あの子は必ずここにいる」という投げる側の信頼と、「あの子なら、ここにパスをくれる」という受ける側の絶大な信頼が必要な技で、そんなこともできるようになっていきました。
信頼は、私のつたない技術を何倍にもしてくれました。
小学生の頃から、転校を繰り返していた私にとっては、初めて「友達を信頼する」という経験でもありました。
そんな中で、勝った時の勝利は、1人でがんばる時の何倍もの嬉しさです。
みんなの笑顔が、ますます嬉しくさせてくれます。
それからもずっと、社会人になってからも、チーム単位で物事を進める時には、私のなかに知らず知らずに、あの時のチームプレーを思い描いているようです。
そして、あの信頼は、良く見るとあちらこちらにあったりします。
オリンピックは、私にそんなことも思い出させてくれました。
たくさんの感動を、ありがとう!!ですね(^-^)。

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