◇今の経験が人生のプラスになる時

我が家の息子が生まれてすぐのことです。
産後、数日がたち、退院が近づいてきた日、
院長先生から、息子に黄疸が強く出ているので退院できないと伝えられました。
先生曰わく、黄疸はどの赤ちゃんでも出るものですが、
それが、強くなると脳の神経に影響して心身障害を起こすこともあるので、
赤ちゃんだけ居残りで、入院して治療しましょう!ということになりました。
目隠しのテープを貼られて、治療器の中に入れられる息子を見て、
『かわいそう・・・』そう思いながら、息子を残して私たちは家路につきまし
た。
それから数日間は、2時間おきのペースで、病院から
「赤ちゃんが今起きましたので、母乳をあげにきてください」の電話が入り、
その連絡にあわせて妻はタクシーに乗って病院に授乳しにいく生活でした。
産後で体力が弱ってた妻は大変だったと思います。
第1子ということもあって、僕も、妻も、少し不安になることもあります。
「治るよね?」不安を消すように、そんな言葉が何度かでたように思います。
そんな経緯があった我が子ですが、今はおかげさまで健康に育っております。
生まれたばかりの時、健康ということに不安があった経験をした分、
今は、元気な息子を見ると嬉しく思います。
赤ちゃんですので、お腹が空いたり、お漏らしをすると泣きます。
それが夜中の3時であろうと、4時であろうと、お父さんの明日は早起きだろ
うがなかろうが、大人の都合には関係無しに、不快になると大きな声で泣きま
す。
でも、健康的な反応である鳴き声は嬉しく思います。
それは、生まれたばかりの時、息子の健康に関して不安に思って過ごした時期
があったからこそ、特にそう思えれるように思います。
あの時、少しばかり大変だったけど、
子供の健康を、ありがたく思えるようになれたプラスの経験になったと思いま
す。
僕たちの人生には、“あの時大変だったけど、そのおかげで人生のプラスにな
れた”そのようなことが沢山あると思うのです。
カウンセリングでも、そのような話を沢山聞かせていただきます。
クライアントさんから、「3年前はホント最悪の状況で笑えなかったけど、
今はそれが笑い話になりますわー。あの経験があるから今が良くなったと思う
んですよ」そのような話を多々聞かせていただきます。
もちろん大変な真っ最中には思えないことです。
大変な真っ最中は、辛いし、苦しいし、しんどいし、最悪、最低です。
先々、人生のプラスになることだなんて、これっぽっちも思えないと思えます。
でも、問題を乗り越えた時に、その問題があったればこそ、
人生がより良くなったということがあると思います。
その大変な経験が何ヶ月後、何年後に実を結ぶかはわかりません。
しかし、今がもし大変でも、その大変さを乗り越えた未来には、
より良い人生があることと思います。
そのことを信頼して前に進んでいただきたいなと思います。
必ず良い未来は訪れますから。
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。