産まれる前から子育て…られ

以前にもこのコラムに書きましたが、木村家に赤ちゃんがやってきました。
間もなく臨月を迎える奥さんのおなかは、「これでもかっっ!!」というくらい大きく突き出しています。
時にはムニムニと、時にはボコッと動く、パンパンに張ったおなかを撫で回すのが、最近の楽しみと癒しとなっています。
おなかを撫で回しながら、奥さんと子供のことについて話をするのもまた、僕にとっての楽しみであり、癒しなのであります。
話すといっても、「どっちに似てるのか?」とか、「ここは奥さんに似てるといいな」とか、そんなたわいない話なんですけどね。
そんな話の中で、この子の遺伝子は50%が僕、50%が奥さんでできているという話をしていました。
当たり前といえば当たり前の話なのですが、僕と奥さんの遺伝子を併せ持つ存在なんだということに感心していたのでした。
これまた当たり前の話なのですが、僕と奥さんは夫婦ですが、赤の他人です。
心のつながりはあっても、遺伝子の交わりというのはありません。
その、僕や奥さんではどうがんばっても持てないものを、この子は持っているんだということに感心していたのです。
そこから話が広がりまして、僕の遺伝子を50%引き継いでいるということは、僕の父と母の遺伝子を25%ずつ引き継いでいるということになります。
それと同じように、奥さんのお父さんとお母さんの遺伝子を25%ずつ引き継いでいます。
(計算、合ってますよね!?)
それぞれの両親の父と母の遺伝子も引き継いでいて、僕と奥さんそれぞれの兄弟姉妹とも血がつながっていて… と辿っていくと、そこには本当に多くのつながりがあります。
この子は、それら全てのつながりを受け継いだ「つながりの結晶」なんだということに改めて気づき、それだけで感動と畏敬の念を抱いたのであります。
そして、「さすがはうちの子♪」と、親のバカに磨きがかかるのでありました。
血のつながりだけがつながりの全てではありませんし、血のつながりをこの子に負わせるつもりもありませんが、自分の愛する家族と、自分の愛する人、そして自分の愛する人の家族がこういう形でつながるというのは、うれしいことだなぁと思うのです。
この子のおかげで、家族や親戚という血縁関係のある人達との縁について、そして、奥さんという全くの赤の他人との間にある心のつながりについて改めて目を向け、感謝の気持ちを感じることができました。
こうしてこの子に学ばせてもらえることというのが、これからたくさん増えてくるんでしょうね。
本当にありがたいことです。
さすがはうちの子っ!
世界一っっ!!!
……こんな調子で、無事に元気に産まれてきてくれるのを、楽しみにしているのでありました。

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