しんどい時、悲しい時、つらい時、なかなか人にやさしくできないものです。
でも、もしも明日が最後の日だったら、どうでしょうか?
先日とある集まりに参加してきました。
そこで話題になっていたのが、「もしも明日が最後の日だったら、愛する人になんと伝えますか?」と言うことでした。
これは、カウンセリング中にもよく話題にするのですが、旦那が憎い、親に腹が立つと普段感じている人も、「もしも明日が最後の日だったとしたら、なんと伝えますか?」と質問させていただくと、たいがいの人は、最終的には「ありがとう」とか「愛している」と答えて下さいます。
憎くみたくて憎んでいるわけではないのです。
腹を立てたくて、怒っているのではないのです。
本当は、違う言葉を伝えて受け取ってもらいたいのに、受け取ってもらえないから、伝えたくても「いまさら」「どうして私が」と思って言いだせないから、憎んで腹を立ててしまうのです。
でも、もしも明日が最後の日だったら、今言っていることを、そのまま言わない人が多いのです。
「腹が立つ!腹がたつけど愛してる」とか「憎い!憎いけど、感謝している」とか、そんな言葉になります。
腹が立つのに愛しているとか、憎いのに感謝しているなんて矛盾しているかもしれません。
でも、私たち人間は矛盾した気持ちをいくつもかかえています。
それでもいいのだと思います。
私は昔、白か黒かハッキリさせないとダメなひとでした。
憎いなら憎い、感謝するなら感謝すると、どちらかに統一して矛盾してはいけないのだと思っていたのですが、憎くても感謝することはあるのです。
腹が立っていても愛していることもあるのです。
どちらか一方に統一してから、伝えなくてはいけないわけではありません。
どちらを本当に伝えたいかが大切なのです。
今、問題や悩みがある人は、その問題や悩みには少なからず誰か人が関わっていることでしょう。
その人に、明日が最後だったらなんと伝えるかを、少し考えてみてもいいかもしれません。
本当に伝えたいことを伝えるのは、勇気が要ります。
なんと思われるだろう?受け取ってもらえないかもしれない・・・
いろんな思いがあふれてきて普段は口に出せないかもしれません。
でも、明日が最後の日だったとしたら、きっと勇気も出るでしょう。
色々な抵抗は消えてしまうでしょう。
ぜひ、考えてみて下さい。
そして、勇気を持って伝えてみて下さい。
きっと何かが変わると思いますよ。
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