今日はバレンタインデーですね。
このコラムを書くに当たり、私の遠い過去のバレンタインに思いを巡らせていると、少々苦い出来事を思い出しました。
高校生の頃、とても好きな人がいました。
その頃の私は、自分でその人のことが 『好きだ』 と気づいた途端、気軽に話せなくなるほどシャイな女子でした。
そんなシャイな女子にも拘らず、基本は肉食というかハンターでしたので 『好き』 の気持ちを伝えたくてたまりません。
が、しかし、その彼には彼女がいて告白したくても出来ず、どうしたものかと思い悩んでいたところ、「どうやらあのカップルは別れたらしい」 という噂が!
その噂を耳にしたのは3年生の2学期の終わりころだったと思います。
「チャ~ンス♪高校卒業のこの年のバレンタイン!これしかないではないか!」
とてもお洒落な人だったので、とても気合を入れて洋服を選び数日前に吟味して選んだチョコレートを鞄に入れ彼の住む町の駅まで、ドキドキした私を乗せて電車は走ります。
途中、雪が降ってきて
「おぉっ!なんてロマンチック!!空が私の味方をしている♪」
ハンターの血も騒ぐってもんです。
「よかったら、これ食べて」
ドキドキ考えた割にセリフ短っ!
ロマンチックな雪のせいか、短いセリフが功を奏したのか、なんと!
それがきっかけでその人とお付き合いすることになったのです>▽<♪
が、半年であっさり振られたのですT_T
理由は多分 “私があまりに恥ずかしがり屋だったから”
今となっては 「君は恥というものを知らないのかい?」 と言われることもしばしばありますが、当時の私は何度も言うようですが非常にシャイだったのです。
せっかくお付き合いに発展し、デートに誘われおめかしして出かけてもあまりに恥ずかしすぎて、相手の目を見れないわ、会話は続かないわ。
何か聞かれたときに返事するのが精いっぱいでした。
デートを重ねてもほとんどの場合うつむき加減で会話は弾まず、彼からしたら
「いつもつまらなさそうだな。僕といても楽しくないのかも」 と感じたのでしょう。
いえ、そう思ってくれていたならまだマシで、最後の方は妙な恐怖すら感じていたかも知れません。
なんせ常にうつむき加減で、なにか話題を振られても「フッ・・・」とうすら笑いを浮かべ
「うん」とか「すん」しか言わず、しずしずと半歩後ろを歩く女ですから・・・
しかし、私のこの当時の心の中はというと
「必死に服を選んだけど、おかしくないかな?あぁ、なんか全然彼と違うジャンルの服を着てきてしまった。ヒャーッ!無理無理、ランチを一緒に食べるなんて恥ずかしい~、どんな顔して食べればいいのだ?うっ!トイレに行きたいけどトイレに行きたいなんて恥ずかしくて言えない(アイドルかっ!)そういえば!化粧もそろそろ剥がれているのでは?!即刻トイレに行って化けの皮をかぶり直さなくてわっ!!」
とまぁ、どれだけ自意識過剰なんだ!というくらい彼のことはそっちのけで、自分にばかり意識が向き、言うならば ”ひとり悶絶大会” です。
彼のことは見ずに自分しか見ていない状態ですね。
あの時の私に言ってやりたい。
「一人で遊べ」
『恥ずかしさ』という感情は少々やっかいですね。
”恥ずかしい”を感じると緊張してどんどん余裕がなくなり、顔を上げれなくなったりします。
すると、相手や周りが見えなくなりますね。
恥ずかしさを感じたとき、意識を自分の外に向けると乗り越えやすいです。
「自分の恥ずかしさより、彼は、周りはどう感じているだろう?」と。
そうすると、自分の恥ずかしさよりも大事なものが見えてきます。
恥ずかしいけど、でも 殻に閉じこもらずに気持ちを伝えようとしたり、行動したり、そこを乗り越えてゆこうとする人の姿は、健気で可愛らしく、素敵でかっこいいな、と思うのです。
”恥ずかしい” を感じたとき、自分の外に意識を向けるチャレンジ、よかったらしてみてくださいね。
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