真っすぐな想いは伝播するもんなんです

まだまだ東京では寒さを感じる今日この頃。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
インターネットを通してこのコラムを見てくださってる、と思うとこの時期みなさんがいらっしゃる場所の空気や温度とってどんな感じなのかしら、と思いながら今コラムをかいております。
また、何かの折にでもみなさんのいらっしゃる所が「今の季節こんな寒さ(暖かさ)だよ」とお伝えいただけると嬉しいです。
私の母は、只今父の介護のため日々色々と父と向き合っております。
家事をして、掃除をして、お洗濯をして、父のお薬を薬局に頂きにいったりと日々大忙しです。
毎月実家に帰ったら近所の方に
「お母さん、凄い頑張ってはるよー」
とご挨拶するたびに伝えてくれる程の頑張り屋さんです。
そんな母の趣味は“パッチワーク”です。
父の介護や家事の合間の時間を見つけては少しずつ縫い物をしています。
母にとって縫い物は、私たち子供を育てるために必要であったものであり、趣味であり、ストレス解消の一つの手段でもあります。
母の作成したパッチワークはとても暖かみがあり、そして細やかな母の優しさが伺えるような、そんな作品ばかりなんですね。
あまりにも、大好きすぎて大物の作品にチャレンジして父や家族やご近所さんに作品を発表してくれたり、時には私たちのリクエストに答えて小さな小物を作ってくれたりと実家はパッチワークでいっぱいだったりします。
母は、大好きなものは大好きで、自分で作ったものは素直に「これ作ったの」と伝えられる人でもあります。
だから、ご近所さんや母を知る人達は母がパッチワークが大好きという事をとても良く知っているんです。
母はただただパッチワークが大好きで、時間を見つけて縫い物をして、自分の大切な人達に出来上がったものをみせて、その人達の笑顔をみて笑顔になってたんですね。
そんな毎日を何年も続けていくうちに不思議な事が起こり始めました。
それは、何もせずともパッチワークの素材が集まってくるようになってきたんです。
元々着物の端切れが実家にはいっぱいあり、それを使って色々とパッチワークを作っていたのですが、ご近所の皆さんや母の友人達が色々な布を母に持ってきてくれるようになったのです。
それは、使わないけど捨てるのは少しもったいない布だったり、洋服や着物を作ったあとに残った布だったりとさまざまですが
「少しでも、お母さんに頑張って欲しいと思って」
「介護とか大変だと思うし、何もできないけどお母さんの力になりたくって」
「お母さんの才能やから応援したいねん」
と、色々な布を頂いた方のお話を伺うと、母を応援したいという気持ちからというのがとても伝わってきたんですね。
その皆さんの気持ちは、母にとったら色々なステキな布との出会いでもあります。
そして、母は嬉しくそして感謝しながらその布を受け取って一つの作品をまた作り始めるんですね。
その話を母や、周りの人から聞いてありがたい気持ちでとても胸が熱くなりました。
元々母は真っすぐな人で、思った事はとことんやってしまうタイプの人なんです。
そして、気持ちや思った事を包み隠さず伝えたり、欲しいものは欲しいと伝えたり、出来る事は出来ると伝え、無理なものは無理と真っすぐに伝える人でもあります。
自分の想いや考えに素直で、それに従って「パッチワーク大好き」を言葉や行動でずっとし続けてきました。
そして、その姿を見て何故か周りの人達は母を応援したくなってしまうんです。
もちろん、私もその1人です。
何故か母の「好き」を応援したくなるんですね。
真っすぐな想いは伝播して伝わり、そしてその真っすぐな想いは誰もが応援したくなる不思議な力がある。
それは、大好きな人かもしれないし、大好きなモノかもしれないし、大好きな仕事かも知れません。
自分の中にある“大好き”に真っすぐに進んで行くと誰かが助けてくれたり応援してくれる人が現れたりします。
真っすぐな想いは伝播するもんなんです。
それを母が目の前でみせてくれました。
そんな母の娘である自分は幸せ者だなーと感じており、そしてまた実家に帰った時に増えてるであろう作品を楽しみにしております。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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2件のコメント

  1. 夜分に申し訳ありません。
    以前、半年位前に先生に初回カウンセリングを受けさせていただいたものです。
    すごく温かく包み込んでくださったことが印象に残っています。
    「真っ直ぐな想いは、伝わるもの」
    すてきな言葉ですね…!!
    今、ある気になる方がいます。
    でも、なんと9歳も年下で…まだ大学3年生なんです…
    きっかけは、駅伝の応援に行ったことが始まりだったのですが…
    大会中は良かったものの、その後はメールの返信もなくパタリと連絡が途絶えそれが彼の返事なのだろうと思っています…
    ただ、私の中で腑に落ちてないものがありモヤモヤしています…
    この場は、相談させていただく場ではないですし、今先生にお電話にてお話させていただくお金の余裕もないので、またいつかどうにもならないときには、ご相談に乗っていただけたらと思います。
    ただ、私も先生のお母様のように大好きなこと、大好きな人に対する想いに素直で居続けられたらと思います。
    長文にて失礼致しました。

  2. 中村季代乃 on

    せなさん、こんにちは。
    中村季代乃です。
    せなさんより頂きましたメッセージからこのコラムを色々な想いを持って読んでくださった事がとても伝わってきました。
    大好きになる事って、実はとっても勇気が要る事だと、私自身、そう感じています。
    だからこそ、真っすぐな想いは伝播するもんなんだろうな、と思うんですね。
    せなさんの真っすぐな想いや気持ちをシェアいただきました事、本当に嬉しかったです。
    頂きましたメッセージからその想いが伝わってきました。
    せなさんの、大好きなことを大好きと伝えたり大好きな人に対する想いに素直になる気持ちをこれからも応援させてくださいね。
    この度は、ステキなメッセージいただきましてありがとうございました。