自分らしくあるための「育てる」と「認める」

今抱えている問題や悩みの本には、小さな頃からの両親との関係が関わっていることを私は、カウンセリングを学んでいくことで知りました。
自分の親との関係がわかり、子どもと関わる仕事をしたことにより、昔の人の言った「三つ子の魂百まで」って言葉の重さを感じます。
脳の構造も6歳頃までが一番発達する時期ですが、心も同じです。
生まれてから体が成長するのと同じように心も成長します。
基本的信頼、共感する力、社会的なルールを守る事等、すべて3歳までに身に付くそうです。
それは日常的にママ(もしくは母親がわり 以下略)も意識せず自然にするようなこと、泣いたときにあやすことや笑いかけるといったちょっとしたことから学んでいきます。
成長し大人になって生きづらく感じたり、しんどかったり・・・ということも、ちょっとしたことから学んできたのではと思うことがあります。
 
赤ちゃん・子ども時代は実験とチャレンジの時代です。
赤ちゃんの頃はなんでも口に入れたり、少し自分で動きまわれるようになった頃も物を叩いたり落としたり・・・目を離せないことがますます増え大変な時期になっていきます。
さらにしゃべるようになると、いろんなことを聞かれたりもするようになります。
この時期、先ほど書いたように心も成長していきます。
ママの対応の仕方により何を学ぶかが変わってきます。
たとえば、コップを倒して飲み物をこぼした時、まだ最初の頃は「大丈夫?」なんて接していても、こぼした途端に「気を付けて」とか「もぉー」なんて言葉や態度でしてしまうことってないでしょうか?他のことが気になっていたり、イライラしていたりといったことで、少しきつく接してしまうこともあると思います。
しかし、子どもは悪気があったわけではないはず。
こぼしたこと(失敗)とママの態度を結びつけていくことになり、失敗したらダメということになり、ひいては他のことでもママの機嫌をそこなわないようにということを学ぶのではないかと思います。
それよりは、こぼしてしまった時、「こぼれたね。どうしようか?」一緒に考えて、さらに拭いたらきれいになるということを、子ども自身が理解しできるようになる為の言葉をかけていくようにする方が大切だと思うのです。
それはただ単に“拭いたらきれいになる”だけでなく、“何かが起こっても自分で対処できる”ということを実践的に学んでいき、そういった積み重ねが自信をつけることになると思います。
親だからといって、教えるという立場ではなく一緒に考えることがとても大切なことなんだと思います。
それは子どもだからではなく、子どもでも1人の人として認めているということになるのだと思います。
親から全面的に認められ受け入れられた子どもは、人に対しても自分に対しても信頼でき、知りたいなどの自分の好奇心や面白いといった気持ちに素直に従い、いつでも自分らしくいられるようになるのだと思います。
先ほども書いたようにママの機嫌を気にすると、成長し世界が広がるとそれは周りの人の機嫌になります。
そうして自分の望んでいることがあったとしても、相手に気にいられることを優先してしまうことにつながります。
子ども時代は実験とチャレンジと書きました。
ママにとっては「やめてー」と言いたくなるようなこと、たとえば泥まみれになるようなこと、机の上に乗って飛んだりすること等怒りたくなるようなことも多々あると思います。
しかし、子どもにしてみればどんな感じがするのか、どれだけ跳ねるのかといったことをただ試してみたいだけではないのかなと思うのです。
もちろん、どうしてもダメな場合もあるかもしれませんが、できる範囲でさせてあげたり、場所や時間をかえて興味や好奇心を満足させてあげてはどうかと思います。
そこを叱るもしくは表情やしぐさで制してしまうようなことをすれば、興味や好奇心を持っても行動に移す前に、周りの態度を気にしてしまうようになると思うのです。
少し飛躍しているかも知れませんが、人が潜在的に恐れているものは『幸せになること』です。
ひいてはそれを強めることになるのではとも思います。
子ども時代が大切って思っていても、ついつい怒ってしまう、言い過ぎてしまうママもいると思います。
その理由の一つとして、言い過ぎたと自分を責めたり、これをしなきゃって思ってたのにできなかった・ちゃんとできなかったとママが日常の中でたくさん自分自身を責めていることがあげられます。
そんな時目の前の子どもはママの分身になっています。
いわば自分と子どもを重ねて見ています。
いつも自分に対してダメだと叱っていたり、ダメだししたりしているから言い過ぎてしまうのだと思うのです。
親としての自信はなく不安を感じてもいるのもあるかもしれませんが、わからないことや不安はあって当たり前だと思います。
でも、つい怒りすぎたりすることがあっても、かわいいと思う瞬間はたくさんあるはずです。
まだ子どもが赤ちゃんの時に少しうまくできなくって失敗したりした時に、思わず微笑んでしまうことはなかったでしょうか?
そういう時はうまくできないからこそ余計に可愛く思った時もあったと思います。
その目 そういった目で自分のことも見てあげる。
親だって(大人だって)しんどくてできない時や、失敗だってします。
そんな時に、そういうこともあるよ 仕方ないよ って自分に言ってほしいと思います。
それは子どもがいる・いないに限らずにしてほしいことです。
失敗は悪いものではく、ただそのままだとうまくいかないよ、しんどくなるよって気づかせてくれる事でしかないと思います。
人と本当に信頼し合えるようになる為のコミュニケーションとか、子ども時代に戻らなくても、少しやり方や考え方を変えることで、もっと楽な気持ちになることは出来ます。
その為にはまず今の自分を認めることが大切だと思います。
長所・短所はただ出方が違うだけだと思うのです。
良い悪いと判断することなく、ただありのままの自分を認めること、受け入れることだと思います。
少し子どもの頃に誤解して学んだものをやり直す、それは自分で自分を育てるということになるのだと思うのです。
難しく考える必要はなく、癖と同じで習慣だと思うのです。
癖をなおすのと同じで繰り返すのみ。どんな自分がいても良い悪いの判断をするのではなくて、全て受け入れるまで繰り返すのみです。
小さな子どもがなかなかうまくできない時にできるまで見守ってあげるのと同じ、自分自身を見守る、待ってあげることだと思います。
私にとって「認める」と「受け取る」はセットです。
ありのままを認めたときに、どんな自分も私らしいという形で受け取ることができるようになるのだと思うのです。
いくつであってもやり直せばいい。
認めるその過程で、過去のわからなかったこととつながっていき、あーそうだったのかともっとわかってくる時がきます。
それは経験した数あると思うからです。
たとえ今嫌な部分を感じていても、その嫌な気持ちになっている自分をも「認める」ことが、自分らしく生きることの中心となるのだと思います。
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

誠実にクライアントと向き合い、感じていることを代弁できる為、「話を聞いてもらうだけで『大丈夫』と思わせてくれる」「元気になれる」と好評である。自身の経験をもとに、仕事やパートナーシップ等で戦いがちな人間関係を、もっと自由に自分らしく楽になる為に、「今」できることを提案している。