こんにちは、建部かずのぶです。
最近、少しずつですが、身体について学び始めています。
このコラムを書くと決まった頃、日本古来から伝わるという整体を半年ほど教わった先生から、私にある提案がありました。
『良ければ、読んで欲しい本があります。
本を読むのは自由ですけれどね~』
メールには、【タオーー老子】と書いてあります。
ちょうど翌日に、大きな書店に行く機会がありましたので、【タオーー】ってどういう本なのだろう?と思い、早速探してみました。
実はタオーーでは無く、タオだったのですが、タオーーのハイフンは、実はサブタイトルへ繋がる文字でした。
そして、漢字で書くと道(TAO)です。
タイトルを確認したその瞬間、軽い衝撃が走りました。
私の中で様々な事が一気に繋がって、妙にゾクゾクし始め、身体が熱くなったのでした。
ああ。今こうやってご縁ができたのだな~と。
随分と遡るお話になるのですが、私が高校生の頃だったかと思います。
私は洋楽、中でもロックに興味を示すようになっていました。
ある時友達から、1本のカセットテープをもらいました。
リック・スプリングフィールドという、オーストラリアのロックアーティストのアルバムで、そのタイトルは【道(TAO)】。
元々彼のことは知っていましたが、これはとびきりカッコいいアルバムでして、もう何度も何度も聴いていました。
ライナーノーツを読むと、彼が道教の教えに感銘を受けて、テーマにしたアルバムであると解説されています。
外国人なのに、あえて漢字のタイトルなのかぁ、と、その経緯に興味を感じつつも、それっきりになっていたのですね。
同じ頃だったと思います。
今度は弟が【銀河漂流バイファム】というアニメにハマりました。
当時は父親が厳しくて、テレビも見られない我が家でしたが、たまたま父親の帰りが遅い日に放映されていて、珍しく弟はサントラ盤のレコードまで買ってきました。
これはアニメのサントラでもカッコいい曲の詰まったアルバムでした。
タイトル曲とエンディング曲を歌っているアーティストは、TAO。解説には、先述のアルバムも絡めて“道”について触れられていました。
さらに気になる言葉にはなっていましたが、そもそも中国の思想って?。何となくハードルが高い気がして、これまたそれっきりになっていました(笑)。
当時の私は、人目ばかり気にしていて、自分らしさとか、将来の夢とか想像もできない感じでしたので、
ピン来なかったこともあったかも知れませんね。
ただ、心のどこかで気になる言葉になっていたように思います。
そんな私に云十年の時を経て、フッと届いた今回の本の情報だったのです。
「タオ=TAO(道)」と気づいた事で、心は躍りました。
書店で本を買い、早速読んでみたら、その内容にビックリ!!
最近のマイテーマと、まさに合致しているように感じたからです。
奥さまと向き合い続けていく中で、或いは自分自身と向き合うようにしていく過程で、
最近は魂とか、生まれてきた意味など、何か自分の本質を突き詰めるようなことが続いていました。
去年見たドキュメント映画に出てきた「サムシンググレート」。
年末に見た別の映画で紹介された、人間に宿る偉大な能力。
なにげなく読み始めた本に書いてあった、「マネーゲームからの脱出」。
今年、奥さまと2人で学んだ講座のテーマである、「御霊(みたま)」。
カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスの中で、私にとって一番大きな学びだった「愛」。
挙げればまだまだあるのですが、「ゆっくり噛みしめて読んで下さい」と書かれていた本の内容が、
すぅーと、一気に入ってくる感覚で、あっという間に読んでしまったのでした。
あえて五感で感じようと、音読したのに関わらずです。
「タオ」は「道」のことで、中国語では、dao または tao と表記される。この dao(ダオ)は日本語に入って道(ドウ)と発音され、道中、柔道、茶道などと使われている。
(あとがきより抜粋)
ここ1年ほど、妙に人や生物、さらには宇宙全体に流れる法則について興味を持つようになっていたのですが、
偶然とは思えないくらいに、様々な角度から情報がやってきている気がしています。
そして、どんどんとシンプルに、明確になってきているようにも感じています。
私たち1人1人は、実はとてもすごい存在のようですよ!
愛の道。
ラブラブパートナーシップの道。
幸せの道。
自分発見の道。
地域を元気にする!の道。
これらは、私の中で今浮かんできている大きなテーマなのですが、
この世の中にどんなふうに貢献、活かしていけるのか、どんな出逢いやキッカケがあるのか、
イメージするだけで、ドキドキワクワクしているのです。
道(タオ)に導かれながら、これからも自分らしく、大切なこの一瞬一瞬を楽しく過ごしていくことを目指していきます!
世間の知識だけが絶対じゃあないんだ。
他人や社会を知ることなんて
薄っ暗い知識にすぎない。
自分を知ることこそ
ほんとの明るい智慧なんだ。
他人に勝つには
力ずくですむけれど
自分に勝つには
柔らかな強さが要る。
頑張り屋は外に向かってふんばって
富や名声を取ろうとするがね。
道につながる人は、
いまの自分に満足する、そして
それこそが本当の豊かさなのだ。
その時、君のセンターにあるのは
タオの普遍的エナジーであり、
このセンターの意識は、永遠に伝わってゆく。
それは君の肉体が死んでも
滅びないものなのだ。
加島祥造「タオーー老子」より 第三三章 「自分」のなかの富
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