原点

このコラムが掲載されるころには終わっているのですが、
8月に行われるカウンセラーズフェスタで講演をすることになりました。
私は『問題が教えてくれること』というタイトルでお話しようと思ったのですが、
タイトルは決めたものの、内容がなかなか決まらず、どうしようかなぁ。。。と悩んでいました。
あるとき、五反田で開催される講座を受ける前に、小島カウンセラーとお茶をしていたのですが、彼女に講演の話をすると、私の話を聞いてくれることになったんですね。
「講演が終わった時に、皆にどんな風になってもらえたら嬉しい?」と
講演後のビジョンから話は始まり、
どうしてこのタイトルにしたのか?
どんな問題を乗り越えてきたのか?
その問題がどんなことを教えてくれたのか?と色々聞いてくれました。
普段はお客様のお話を伺うことが多いので、こうやって自分のことを話たり、聞いてもらうってなかなかないので、とても貴重な時間でした。
聞いてもらうことで、自分では気付かないことに気付けたりするんですよね。
一番の気づきはカウンセラーになろうと思った原点を再確認したことでした。
当時、仕事がなかなかうまくいかず、落ち込むことが多かった私。
会社が開いてくれていた研修に毎月行っていました。
研修は自己啓発のような感じで、とにかくプラス思考って感じだったんですね。
その研修に行くたびに頑張ろう!とやる気は出るのですが、結果としてはなかなかついていかず、結果が出ないのはマイナス思考になる自分がダメなんだと自分を責め、また落ち込むという悪循環に陥っていました。
周りの仲間が結果を出していくことに「おめでとう」とは言うけど心から祝えず、そんな自分がとてもドロドロしているように感じていました。
そんなドロドロの自分を出すこともできず、結果的に離れてしまいました。
離れはしたけど、もしかしたら私のように苦しんでいる人が、あの場にいたのかもしれない、そんな人達を救いたい、話を聞ける自分になりたい!と思ったのが、カウンセラーになろうと思ったきっかけの一つでもあったのです。
そこで気付いたこと。
実はそうやって苦しんでいる自分を助けたかったのだな。。。と。
落ち込んでもいいし、マイナス思考になってもいいんだよ。
自分を責めなくていいんだよ。
おめでとうと心から思えない自分がいてもいいんだよ。
当時の自分にそう言ってあげたかったのかもしれないなぁと。
そう感じた時に公衆の面前にも関わらず、うっかり涙してしまいました(笑)
原点に返ったことで、あの時の自分を改めて、癒すことができたような気がします。

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