私は、蘊蓄(うんちく)を聞くのが好き。
誰かが、持っている知識とか
見解とかを知るのは、とてもとても面白い。
例えば、ワイン。
今でこそ、あまり出かけることもなくなってしまいましたが、
こどもが生まれる以前は、よく夫と知人が開催する
「ワインの会」なんてものに出かけたものです。
もちろん、ただの食いしん坊で
ただの、お酒好きだからですけど。
試飲するワインに合うお料理。
試飲するワイン。
そのワインやお料理の説明。
ワインとお料理のバランス。
いえ、簡単に言うと
このワイン、どんな料理と一緒に飲むと旨いか。
この料理、どんなワインと一緒に食べると旨いか。
っていうことなんですけれども(笑)
「ワインの会」という場所では、
たくさんの蘊蓄(うんちく)を聞く、
という楽しみがあるのです。
私は、これが好きで好きで。
あ、専門的なことは、全然わからないので、
情報は右から左に、心地よく流れてゆくわけですが・・
フランスのボルドー地方で、
カルベネ・ソーヴィニヨンという品種の葡萄を使って
ジョージさんちの畑で作った赤ワイン。
で、ジョージさんに会いに行ったという
ワイン屋のご主人が来ていたりするわけです。
実は、このワインは、大手百貨店が買い占めていて、
本当は、なかなか手に入らないものなんだよ。
そこを、特別にオレに、売ってくれた貴重なワイン。
ほら、これがその時の写真。
日焼けした、ジョージさんとご主人が
葡萄畑を背に、にっこり写真におさまっています。
ジョージさんはね、本当にワイン作りに
情熱を注いでいるんだよ。
なんていう話を聞くわけです。
目の前にあるグラスのワインに
こんな物語がくっついてきたら、楽しいったらありません。
芳醇で、深みのあるボディ。
ベリーの香りがするだろう。余韻も長い。
これが、このワインの特徴なんだよ。
ワインが好きな人の
ワインの知識は、果てしない!
でも、好きなものを語る人の話は、
半分くらいわかんなくても(ごめんなさいっ)
聞いていて楽しい。面白い。
グラス1杯のワイン。
美味しいお料理と一緒に、美味しくいただく。
それも、もちろんいいけれど、
そのワインが持つストーリーを知ることで
私は、こんなことをしているようなんです。
「意味付け」
もちろん、私が勝手にしているんですけれど、
ワイン屋のご主人が語ったり、
見せてくれた写真によってイメージしやすい。
ジョージさんが、大切に大切に育てた葡萄。
樽に詰めて、熟成させ、出来上がりを待つ様子。
ジョージさんの熱意。
ワインの色や香り。
その変化や余韻。
ジョージさんを知ったら、
大切に飲もうって思います。
ジョージさんやワイン屋のご主人が
暑く、いえ、熱く語るワインの特徴を
ちゃんと味わいたい!
そう思うわけです。
「意味付け」をするということは、
そこに「価値」が生まれるので、
大切に、丁寧に扱おうと思います。
何も知らずに、ごくごく飲んでも美味しいですが、
1杯のワインが、その何十倍にも美味しく感じられるのです。
私ひとりで、ワインについて、調べてみるより、
ワインを大好きな人が、実際にアシを運んで得た
情報や知識を、こんなふうに聞くことで、
彼らのワイン好きが、伝わってきて、
私のワインが、みるみる美味しくなる。
まるで、魔法みたいなお話。
え?
ただの酔っぱらいですって?
そろそろお開きとさせていただきましょうか。
長らくのおつきあいありがとうございました。
ういっく。
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2件のコメント
千里さんのブログ見ていて、元気をもらいました‼
ありがとうございます(^.^)(-.-)(__)
康子さん>>
コメントありがとうございます。
とっても嬉しかったです。
私も元気をもらいましたよ。
ワインがますます美味しい季節になりましたね。
康子さんも、美味しい楽しい時間がたくさんありますように!