私の怪しい趣味。社会と折り合いを付けるために必要なもの。

怪しいなって思うんですよ、自分でも。
時々、本気で放心するんです。
以前はよく、放心してました。
ネットサーフィンしながら魂抜けているような深夜や
次の日も早いのにボーッと食べ続けている就寝前とか
以前は「あー、またやってしまった」って自分を責めていましたが
今になってやっと、それが自分にとって必要な時間だったのだと受入れることができます。
牡牛座のO型。
どんな占いを見ても、よく言えば「穏やか」
言い方を変えれば「のんびり、ボーっとしている」性格。
時間をぎゅっと凝縮させて、
ガツガツと頑張り続けるのはあまり得意ではありません。
楽しいことなら別ですが、
自分に無理を重ねると「ひずみ」が生じるのです。
それに気づいたのはここ数年。
よくよく振り返ってみると、だいぶ昔からやっていたのだなと。
特に鮮明に覚えているのが中学生のテスト前。
勉強しなくてはならないのに、集中力が切れてくると
何の目的もなく「あること」を始めるのです。
それは当時の中学生にしては、だいぶ怪しい。
今なら流行りもあるので
儀式だと笑って流せのるかもしれませんが。
ただ、本人は何も知らずにやっていたもので
その光景を思い浮かべるとゾッとします。
それは
「ロウソクの炎をだた、見つめる」
という行為。
親戚がハワイで買ってきてくれた
あだん(パイナップルに似ている)の形をしたリアルなロウソク。
高さ15センチくらいの、中身まで本物みたいな色をした
小さい果実の集合体まで表現されている手の込んだシロモノ。
今でこそ「キャンドル」なんてお洒落な言葉がありますが、
当時は「ロウソク」と呼んでいた。
初めは使うのがもったいなくて、
飾って眺めているだけだったのですが
ある時、試しに火をつけてみたのでしょう。
なぜだかそれがクセになって、
揺れる炎をただただ見つめることが止められなくなってしまったのです。
それだけでは飽き足らず、
炎の元から溶け出す、鮮やかなロウを粘土細工のようにこねくり回すことも楽しくなっていたのです。
・・・・・
テスト前の中学生が、
勉強机に大きなパイナップルのロウソクを置き
揺れる炎を見つめては、
時折こぼれ落ちるロウをこねくり回している図。
・・・・・
なんとも怪しいではありませんか!!
誰に教えられた訳でもなく、
ボーっとやっていたのです。
今でも目を閉じると、あだん実の中で揺れる炎と、
炎に照らし出されて艶っぽく溶け出すオレンジ色のロウの映像が浮かびます。
「瞑想」といえば意味ありげですが、
もちろんそんな行為なんて知るわけもなく。
完全に「迷走」です。
精神的に負荷がかかっている時、心が疲れている時。
あえて自分でその「ひずみ」を調整する時間を作ってあげないと
強引に日常でボーっとすることで何かしらのバランスを取ろうとするらしいというのを知ったのはずっと後のこと。
それが私の特徴であり、
冒頭で書いた「放心」する理由だったのです。
今では定期的に、「やばいな-」と思った時は早めに
自分を「放心」させてあげます。
「放電」なのかもしれません。
それはリラクゼーションマッサージだったり
温泉や美術館、写真や何もしないカフェ時間。
そうすることで「ひずみ」がリセットされ
清々しい気持ちでまた歩き始めることができるのです。
おそらく人それぞれ何かしらの特徴があって、社会と折り合いを付けながらやっていることと思います。
社会そのものは全体の「平均」でできていますが、「平均」だけでできた人なんていないですから。
だからこそ人と同じでない自分を責める、のではなくて
自分の扱い方を知る、ことが大事なんですよね。
※最後に、怪しい性癖はありませんし、そのような興味を持っているわけではないことを付け加えさせていただきます。
念のため。
私の怪しい趣味におつき合い頂き、ありがとうございました。
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