タイで象より印象的だったこと。

いきなりですが
タイ旅行に、行ってきました。
この原稿を書いている今は空の上。
帰国中の機内です。
観光を兼ねて、現地に住み始めた友人のところへ行ってきました。
海外旅行は好きでも「いざ行こう!」と思っても
「いつ?」「どこ?」と決めるには少し、勢いがいるもの。
最初の一歩がなかなか踏み出せないことってありませんか。
私は今回、友人のおかげで世界が一つ広がりました。
「会いたい人のところへ行く!」
それだけで、重い腰はスッと軽く上がるものなんですよね。
現地に着いて、久しぶりを埋めるようにたくさんお喋りして、
観光もして、日常の10倍くらい濃い時間を過ごしてきました。
もともと「タイ」の場所さえ怪しかった私ですが
現地に行くと初めて知ることがたくさんあって
市場に行っても、車で移動しても、目に移るもの全てが新鮮でワクワク。
心が動くと、誰かに伝えたくなる。
その瞬間にシャッターをきる。
愛用のカメラも久しぶりに大活躍してくれました。
タイの第一印象は「とっても都会!」
高層ビルは乱立し、広い街に所狭しと人、人、人。
車もバイクも我先にと、道路を埋め尽くしている。
高層マンションに、大規模でお洒落なショッピングモール。
六本木ヒルズも顔負けのスケールで
その中には日本の飲食店も多数。しかも行列までできている。
かと思えばローカルな市場では、
パワフルな食材が所狭しと置かれている。
トゲトゲしたり、色鮮やかな、見たことのないフルーツや、
大きな魚が大量に網焼きで並んでいるかと思えば、
隣では燻製の鳥がズラリと吊るされている。
壷のような器には、豆か実なのかよくわからない色とりどりの丸いものが山積み。
鍋にはグツグツと緑とか朱色とかの煮物が香ばしい匂いをあげているけど、具も味も想像がつかない光景。
住み始めて間もない友人も
「少しずつ試してるんだけど、
 よくわからないもののほうが多いんだよね。。。」
ここまでくると意味不明すぎて、なんだか笑えてしまいました。
「移動は電車のように船も使うんだよ。」
通勤の乗換手段のひとつに船も入っていると。
え?じゃあ、台風が来たらお休みとか?!
文化が違うと常識も違う。
何を見ても聞いても、興味深いものでした。
そんな中、私にとって何よりも印象的だったのは
モノではなくて
「ありがとう」
というタイの挨拶。
食事をしても
道を譲っても
買い物をしても
美しすぎるスッチーも
「コップンカー」
両手の平を、胸の前で合わせるという
祈るような合掌のポーズで、目を見て
「コップンカー(ありがとう)」と言ってくれます。
このポーズ、言葉がわからなくても
しっかりと感謝の気持ちが伝るのですよね。
言葉はわからなくても、このポーズを見たら
世界共通でわかってもらえるのではないでしょうか。
なんだかその合掌に
とっても胸を打たれたんです、私。
もちろん、
日本でも、どの国に行っても
感謝の言葉はあります。
「ありがとう」
「サンキュー」
「メルシー」
「ダンケ」
お辞儀をしたり、笑顔だったり、ハグだったり
国によって仕草もさまざま。
その中でも、祈るように
「コップンカー」
心から感謝できるポーズだと思いませんか。
もしかしたら、感謝に加えて相手の幸せを祈る意味もあったのかもしれない、なんて勝手に想像したりもして。
目まぐるしく発展する忙しい社会でも
立ち止まり、手を合わせて感謝する。
この文化だけはしっかりと残っている。
自然と心がこもるこのポーズに
私は、とても謙虚な尊さを感じました。
当たり前のように使っているけれど
何よりも、大切な言葉。
(実際に5つくらい覚えた単語のうち、半分は「コップンカー」と言っていたし。)
お礼を言う時って、相手の行動や言葉に対してありがたみを感じたとき。
その相手は、自分のためを思ってしてくれたからこそ。
普段から
「ありがとう」とたくさん言っても
「心をこめて」言えているかしら。
「感謝の気持ち」は伝わっているかしら。
私も、祈るように感謝する気持ちを忘れないでいたい。
そう気づかせてもらえた旅となりました。
新しい国の出会いを導いてくれた友人と
心の深いところに響いた、タイの「ありがとう」に
「コップンカー」(合掌)
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