私は、原裕輝カウンセラー(トレーナー・講師)のワークショップなどに、ゲストカウンセラーやアシスタントとして、よく参加させていただいています。
原裕輝は、周りの人たちから、”お地蔵さん”と呼ばれています。
丸いお顔と厚みのある体躯、優しい瞳、つややかな頬、そして、
『うん、うん』と柔らかく優しい口調で相槌を打ちながら
聴いてくださるお姿は、まさに、お地蔵さんなのです。
多くの方が原裕輝を見ているだけで、『癒(いや)される』と言われている理由の一つかもしれません。
見た目や口調だけでなく、カウンセラーとしての資質や技量も、素晴らしいのです。
原裕輝は、私の話を『うん、うん、頑張ったねぇ』と、受容して、共感しながら、聴いてくれます。
それまでの頑張った苦労が、その一言で報われる瞬間です。
どんな感情であっても、一人で抱え込むことには限界があります。
一人で抱えきれなくなったときに、イライラしたり、塞ぎ込んだり、という症状として出てくることがあります。
こういうときは、感情を癒したり、昇華することが必要です。
誰かに感情を受け留めてもらうことは、感情を癒すことに有効な方法の一つなのです。
『辛いこと、哀しいことは、誰かに受け留めてもらうと半分になる』と言われることがあります。
原裕輝は、まさに『辛かったねぇ』、『哀しかったねぇ』と、受け留めてくれて、癒してくれるのです。
文字で表すと、『辛かったねぇ』だけなのですが、この文字だけでは表現できない何かが、原裕輝の言葉にはあるのでしょう。
おそらく、原裕輝が発する言葉には、受容力、共感力が含まれているのかもしれません。
それが、癒しの効果として発揮されているのだと思います。
気持ちが込められた言葉、とも言えるかもしれませんね。
誰かに受け留めてもらい、受容されて、共感してもらえると、心が軽くなります。
心が軽くなると、人は、また自らの力で歩き出すことができるでしょう。
ネガティブな感情だけでなく、ポジティブな感情もしかりです。
私がプロカウンセラーとしてデビューしたときに、
原裕輝は、手を叩いて、体を揺さぶり、顔をくしゃくしゃにしながら、喜んでくれました。
原裕輝のその表情を見ているだけで、私は心の底から嬉しさが湧き上がってきました。
『嬉しいことや楽しいことは、誰かと共有することで、倍になる』と言われることがあります。
嬉しい感情、楽しい感情は共感してもらうこと、嬉しさ倍増、楽しさ倍増です。
辛いこと、哀しいことは、原裕輝お地蔵さんに聴いてもらって、半分に。
嬉しいこと、楽しいことは、原裕輝お地蔵さんに聴いてもらって、2倍2倍に。
お地蔵さん(地蔵菩薩)の意味を調べると、以下の意味があるようです。
『苦悩の人々を、その無限の大慈悲の心で包み込み、救う』
原裕輝は、まさに、無限の大慈悲の心で包み込み苦悩の人々を救うカウンセラーであると、私は思います。
そんな無限の大慈悲のある原裕輝の下で、アシスタントやゲストカウンセラーをさせていただけて、私はとても光栄です。
そして、先日、いつものように原裕輝の下でアシスタントをしていたときに、思いもよらないことが起こりました。
それは、参加者の方から、私が『不動明王(お不動さん)』に似ていると、スマホの画像を見せてくださったことです。
不動明王の画像は、両目をカッと見開き、眉間に皺を寄せて、口は一文字に強く閉ざされ、背中には真っ赤に燃え上がる炎を背負っています。
私が”お不動さん”に似ている、という話で盛り上がっているところに、原裕輝がやってきて、『お不動さんの真似してぇ』と私に言いました。
『はて? どんな表情をすればいいのだろうか』と、私は戸惑いました。
すると、周りの人たちから、『似てる!似てる!』と大歓声が湧き上がりました。
私は、ただ、素の表情になっただけなのに。
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