6月も後半になりましたね。
6月に祝日があれば良いなと思うのは私だけでしょうか?
この4月から、新しい環境になったという方も多いのではないかと思います。
私たちが、新しい環境になれる、「適応」するのには、大体3か月ぐらいかかるそうです。
4月は緊張感でいっぱいで、5月のゴールデンウィークでほっと一息、
そして、ちょうど新しい環境になれてくるのが、この6月。
「思っていたような仕事ではなかった」
「こんなことがしたかったわけではない」
こんな風に感じていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ふと、数年前にきいた言葉を思い出しました。
夫の仕事の都合で、海外のある都市に住んでいたことがあります。
その街がすごく気にいっていた私は、
ずっとこんなところに住めたら、どんなにかいいだろうと思っていました。
なので、その街にずっと住んでいるという日本人の方に、
「こんなところにずっと住めていいですね、うらやましいです」
というような話をしていました。
すると、その方は、
「1年目は、ほんとになんてすばらしい街なんだと思って大好きになる。
でも、2年目に入ると、いやなところが目についてきて、何できちゃったんだろうと思う。
そして、3年目になると、いまさら日本に帰って仕事もないだろうしな、と思ってあきらめる人が多いんですよ、
だから3年目が正念場なんですよ。
ここで、なんとなく惰性で居続けるか、それともこの街に根をはっていくか。」
というようなことを言われていたのを覚えています。
その当時の私は、「そんなものかなあ」と思って、その話はそのまま終わりました。
これは、心理学を学ぶ前のお話しなんですが、
その人のお話しは、パートナーシップのプロセスのお話しにとても似ています。
パートナーシップでも、
大好きな人とお付き合いがはじまって、相手の良いところばかりが見えるロマンスの時代、
やがて、相手のいやなところが目について、お互いに不満がでてきて、ケンカが増えるパワーストラグルの時代、
そして、けんかにつかれて、あきらめてしまうデッドゾーンの時代、というプロセスをたどるという考え方があります。
そして、もちろん、このデッドゾーンで終わりというわけではないく、
これを超えることをができると、前よりもすばらしいロマンスがやってきて、
本当の意味でのパートナーシップがとれるようになるといわれています。
このような、ロマンス→パワーストラグル→デッドゾーンのようなプロセスは、
関係性が近くなると、どんな関係性でも起こるようです。
例えば、パートナーシップはもちろん、親しい友人、職場、
そして、先程お話しした場所、街についても。
人でも、物でも、場所でも、
はじめは理想的だと思っていいところばかりがみえていても、
深くかかわればかかわるほど、色んな面がみえてくるものです。
もちろん、いい面ばかりではありません。
色んな、悪い面もみえてきます。
そういうこちらも、当初の緊張感がなくなって、
態度が変わっていることも多いのです。
でも、これが良くないかといわれれば、そういうわけでもありません。
それだけ、関係性が近くなった、親密になったからこそだといえます。
だとすれば、ここで「こんなはずではなかった」と関係性を終わらせてしまったり、
あきらめるという選択肢もあるかとおもいますが、
そのままにしておくのは、もったいないな、とも思ってしまいます。
もう一度いいところをみようとしてみる、
できるだけのことをやってみる、
信頼できる誰かに助けを求めてみる、
など、ここを超えるための方法は色々あります。
もちろん、うんざりしている時なので、あまり無理はできないとは思いますし、
期限をきめてでないと、もたないかもしれません。
でも、自分にとって、この関係性が本物かどうか知りたいと思って、
少しでも見方を変えてたり、
少しでも行動を変えてみることで、
本当にこの関係性を続けるのかどうか、みえてくることが多いのです。
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