出演する

演出するでは、ありません。
”出演”です。
何に出るのか?というと、
『あなた自身の人生劇場』にです。
みなさんも意識されたり、どこかで気付いていたりする”役割”。
本当の自分とは違う、”仮面の自分”っていますよね。
本音とたてまえの”たてまえ”の部分です。
この仮面の部分である”役割”を演じていて共通するのが、
ひとりになったときにとっても疲れが出る事。
もしくは、なんだかくつろげなかったり、
違和感があったり、どちらにしてもあまり気分のいいものではありません。
今日おすすめするエクササイズは、そんな仮面の役割を演じるのではなく、
”自分自身になりきる”ことです。
お芝居は、その台本も大きな要となりますが、
一番大切なのは、役者たちのその役に投じるエネルギーそのもの。
どんなに演技力のある役者だって、少しでも手を抜けば、それが演技に出てしまいます。
どんなに嫌な役柄だとしても、役者はその役を演じきろうと、すべてのエネルギーをそこに集中させますよね。
おかしな話ですが、私たちのふとした日常の中でも、たとえば「いい人」をしてしまうとします。
それが中途半端だと、後で後悔したり、疲れたりするんですが、
「自分の中の”いい人”の部分」にエネルギーを集中して注いでみると、
そんな”自分自身”になりきってみると、
意外や意外、気持ちがいいものです。
気持ちの中で葛藤があったり、反対のことを思いながら何かをしているとき、
私たちの意識は、目の前の現実に半分しか出演していないことになります。
そこでどんなに自分の思い描いたとおりのことをしていたとしても、
納得のいく「人生劇場」にはならないと思いませんか?
やる気のないときには、”やる気のない自分”を、
悲しい時には、”悲しみに暮れる自分”を、
うれし時には、”喜びいっぱいの自分”を、
イメージし、感じ、”なりきって”みてください。
どんな側面も、本当の自分だということが次第に感じられるようになります。
 
from 源河 はるみ / Counseling Service

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