与え上手になる

恋愛や対人関係を上手にやっていく鍵の一つに「与え上手になる」というテーマがあります。
これは以前に心理学講座でも扱っていたテーマです。(こちらを参照下さい
“与える”というのは、「相手が喜ぶことをしてあげる」こと。
なかなか勇気が要ることで、すぐには難しいもの。
時には、
「してあげるよりも、して欲しいくらいだわ」
と思ってしまうときもあるでしょう。
実はそんなときほど、試していただきたいのが今日のエクササイズです。
与え上手になるための、小さな一歩。
そして、これは小さな幸せを感じる秘訣でもあるんです。
まず、今あなたの一番近くにいる人を思い浮かべて見てください。
一人暮らしで誰もいない、という方は、今日最後に会った人を思い出してみてください。
そして、その人に今してあげたいなあ・・・と思うことを3つ心に思い浮かべて見ましょう。
その人が喜びそうなものを選んで下さいね。
実際喜んでくれるかどうかは気にしないでおきましょう。
あなたが「してあげたいこと」ですから。
実はシンプルなものほど有効。
「ちょっと疲れているみたいだな。肩でも揉んであげたいな」
「何か退屈してるみたいだな。何か話でもしてあげよう」
「喉は乾いてないかな。コーヒーでも入れてあげたいな」
実行に移すのはもちろんステキなことですが、今回はそこまでは求めません。
そういう気持ちになることがまずは大切ですもの。
 
そして、今度はあなたが出会う人に対して、またこれを思い浮かべて見ましょう。
1日3人できたら凄いことですから、まずは1日1人を目標に。
例えば通勤電車で目の前に居る人。
この人に何をしてあげたいかなあ?を思い浮かべてみます。
例えば職場の同僚。
わざわざ嫌な上司を選ぶ必要はありません。
隣の席の人、いつも廊下ですれ違う人、誰でもいいです。
1人を選んで、何をしてあげたいかを思い浮かべてみてください。
できれば、これも3つくらい。
 
どうして3つかというと、3つ思い浮かべるのって少し時間がかかりますね。
その間、あなたはその人のことを見て、感じて、思ってあげています。
これがあなたの心の柔軟体操になり、あなたの心に優しさと思いやりともたらす秘訣になっていくのです。
この優しさや思いやりはやがて、心の余裕をも作り出してくれるでしょう。
 
from 根本 裕幸 / Counseling Service
 

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