私はかつて、長い間ずっといわゆる「いい子ちゃん」だったんです。
そしていつもやさしくありたい、良い人でありたいと思っていました。
それは今から思うと、逆に「怒っちゃいけない」っていう怒りの抑圧をずっとしてしまっていたことになります。
人間ですから、誰でも腹が立つことってありますよね。でもその時の私は怒っちゃいけない!!とギューっと感情を押さえこんで、我慢していました。
ホームページの心理学講座などでも、よく私達はお伝えしているんですが、この我慢=抑圧はよくないんですね。
我慢をした所で人間ですので、怒りやその他の嫌な感情がなくなる訳ではなく、逆にどんどん心の中に溜まっていってしまいます。
便秘と一緒で、やがて我慢にも限界がきてしまいます。そしてボカーン!
と爆発をしてしまうこともあるかもしれません。
最近色んな方と接していても、私がつくづく思うのは「バランス」が大事だということです。
喜・怒・哀・楽っていう言葉がありますよね?
感情はもっと他にも色んなものがありますが、一般的でわかりやすいので、今回はこの喜怒哀楽に注目してみたいと思います。
私はどの感情が欠けてもいけないと感じています。そして人間ですから全部あって当たり前だと思うんです。
例えばかつての私の場合は”怒”が欠けていました。
表向きには表現していないものの、内面では怒りの持って行き場がないのでいつもイライラしていたり、一度怒るとずーっと根に持ってしまっ
たりということがありました。外に出て行けない怒りはやがて自己嫌悪や自己攻撃をも引き起こしてしまっていました。
しかも怒りという感情とやる気という感情はくっついているので、怒りを我慢していると、やる気が出ないんですね。
なので私は慢性的に無気力感がありました。もしこれを何十年も続けてしまったとしたら、鬱状態になっていたかもしれません。
前ふりがながくなってしまいましたが・・。
あなたに欠けている(感じまいとしている)感情は何だと思いますか?
特にネガティヴな感情に注目して下さい。
怒りや悲しみの感情を一杯我慢していませんか?
私の感覚では特に日本人は怒りの感情を抑圧していることが多いように感じます。
そして今日はネガティブな感情を感じることを、自分に許可してあげて下さい。
それは自分の中で感じることを、です。
人にぶつけるのは実は自分がネガティブな感情を感じるのが嫌で、人に押し付けてしまっている状態なんです。
ネガティブな感情は誰でも出来れば感じたくありませんが、出てくるものは仕方がないですよね。
ただ、感じて流してあげましょう。
感じた分だけ、心と体の外に出ていってくれます。
感情って感じてもらう為に存在しているので、感じてあげると役目は終わるんですね。
今自分が抑圧している感情に注目して流してあげることで、心のバランスが取れてきます。
そうすると心や体が楽になったり、心に余裕が出来てきます。
是非、お試し下さい。
from 根本 理加 / Counseling Service