今週は、このエクササイズをお届けします。
まずは、大きめの紙を一枚、用意します。
その紙の真ん中に、円を書いて、その円の中にあなたの名前を書きます。
そして、あなたの中で、直感的に思いつくものを10個リストアップします。
それは、人の名前かもしれません。
お父さんや、お母さん、おじいさん、おばあさん。
恋人や奥さん、だんなさん、友人、会社の上司、お客さん、学校の先生。
目標とする自分かもしれません。
あるいは、お金とか、車とか、家とか、ものかもしれません。
また、恋人とか友達など、もっと漠然とした単語かもしれません。
なんでもかまいません。
直感的に出てくるものを10個、リストアップしたら、さっき自分
の名前を真ん中に書いた紙の上の、思いつく場所に、その10個の
ものを書き込んでいきます。
それらの10個は、あなたの名前から、どれくらいの距離の位置に
書かれているでしょうか?
その距離感の中で、あなたは何を感じるでしょうか?
もし、書き込んだその距離を縮めたい、もっと近くにしたい、と感
じたら、「あなたの名前」から、「それ」に、1本の線を引いてく
ださい。
あなたが満足するまで、何度も何度も線を引いてください。
でも、基本は、「あなたの名前から」です。
線を引きながら、どんな感情が出てくるでしょうか?
もし、なにも感じなかったり、その距離感でなにも感じなかったり
してもかまいません。
その「何も感じない」感情をただじっと感じてください。
場合によっては、そこで自分を責める感情が出てきたり、怒りがわ
いてきたりするかもしれません。
そんなときは、いったん中断し、今、あなたの人生の中で、こんな
風に自分を責めているんだということに気づいてください。
このエクササイズは一見ばかばかしく感じますが、箱庭療法の応用です。
このエクササイズを通してわかることは、まず、あなたが自分の名
前から、どの位置になにを書いたかで、あなたとそれの心の距離が
わかります。
そして、線を引いてつなげるときに感じていることが、それと近づ
こうとしたとき、なにを感じるのかがわかります。
このエクササイズのコツは、難しく考えず、できればお友達などと
一緒にお遊び気分ですることです。
そんな楽しい気分から、近づきたいものと繋がる、そんなレッスンです。
from 田村 厚志