本当の答えを出す

あなたにとって、人の輪の中に入っていくのが難しい、人の輪の中で、何を
しゃべったらいいかわからない、という経験をしたことはありませんか?
輪の中に入っても、入らなくても落ち着かない。
現実を見たら、特に嫌われているわけでもないし、実際、意地悪をされて
いるわけでもない。
でも、なぜか、自分がとても浮いているような気がする。。。
自分はいったい、人からどう思われているんだろうか。。。?
そんな風に思ったことはありませんか?
集団の中に入る、ということについて、意外に苦手意識を持つ人が多くいま
す。
今回は、そんな苦手意識を持つ方のために、人の輪の中に入っていくコツと
いいますか、すんなり入るためのきっかけとなるエクササイズを紹介したい
と思います。
今回あげた、人の輪の中に入る、という意外にも、いろいろなことに応用で
きる方法でもありますから、試してみてくださいね。
まず、なるべく大きく息をすって、それを一気に吐き出すように、深呼吸を
します。普通なら、ゆっくり吸い込んで、ゆっくり吐き出すのを深呼吸と
考えますが、ここでのコツは、ぐぅっと大きく吸い込んで、ふぅぅっ!と
一気に吐き出すことです。
連続でやらず、少し間をおきながら、ゆっくりこの深呼吸を繰り返します。
それを3、4回繰り返すと、頭が少しだけすっきりします。
そして、まず、普段の自分をイメージします。
目を閉じずにイメージします。
空を見上げたり、部屋の天井を見ながら、あるいは窓の外の風景、何でも
かまいません。
とにかく、目は閉じないようにして、なるべく意味の無いものを見ながら、
イメージします。
そして、なるべく思考を使って、つまり、考えをめぐらすようにその自分を
見てください。
その自分は、どんなことを問題と感じているのでしょうか?
どんなことで悩んでいるのでしょうか?
そして、何を望んでいるのでしょうか?
それを、ただ、客観的に、物理的に見つめます。
ただ、冷静に想像をめぐらしていく感じです。
コツとしては、自分以外の誰かになって、自分をイメージするのが簡単です。
あなたが入りたい、と思う輪の中の人になったつもりになるのが、もっとも
よいでしょう。
カウンセリングを受けられた経験を持つ方ならば、あなたが好きなカウンセ
ラーや、また、今、大人気の細木数子なんていうのでもOKです。
あなたが好きなだれか、魅力を感じる誰かになって、あなた自身をイメージ
します。
そして、イメージした自分、何かを悩んでいたり、つらく思っていたり、
あるいは、問題を感じていたりする自分に、ただ一言、声をかけるとしたら、
どんな言葉をかけるでしょうか?
このセルフワークがうまくいったとき、あなたが自分に掛けた言葉が実は、
あなたの問題を癒したり、突破したりする答えになっている場合が多くあり
ます。
その言葉が、あなたを責めている言葉だったとしたら、あなたは今自分を
責めて、自分を落としめているのかもしれません。
また逆に、あなたを慰めたり、あなたをいたわる言葉だったとしたら、実は
それはあなたの中にある愛情であり、その愛情は、誰かに与えられるのを
待っているのかもしれません。
厳しい意見だったとしたら、今、あなたが勇気をもって人生を変えるとき
なのかもしれません。
なにも答えがでなかったとしたら、あなたは今、あなた以外の誰かの助けを
必要としているのかもしれません。
このセルフワークは、難しそうに見えるかもしれませんが、実は、普段、いろ
いろなところで、意識せず、誰もがみんなしています。
つまり、
「他人なら今の自分をどう見るか?」
ということです。
これは、自分を冷静に、正しく見つめる方法もっとも簡単であり、また、一番
効果的な方法ですが、僕たちは、いつも、
「他人は自分を悪いものとして扱っている」
と考えています。
人は自分をだめな奴だと思っているに違いない
人は自分をバカな奴だと思っているだろう。
彼は私を、女らしくないと思っているはず!
彼女は僕を、情けない奴だと思っているだろう!
そういう風に思うことが多くあります。
でも、これは、単に自分の悪い部分を列挙しているだけで、本当ではありませ
ん。なぜなら、それがあなたのすべてではないのです。
「これだ!」
という答えが出たとき、
また、逆に、
「【理屈は】わかるんだけれど、それだけは嫌」
なんて答えが出たときは成功だと思って間違いありません。
その答えのまま、一度、勇気をだして、あなたが入りたいと思う輪の中の人
たちと関わってみてください。
「自分は何をあんなに悩んでいたんだろう?」
と思ってしまうかもしれません。
from 田村 厚志

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