触れる。

私達は意識していても、いなくても、誰かの手に優しく触れられることを
心のどこかで望んでいるものです。
泣いている赤ちゃんを抱き上げずに、優しく撫でずに、安心させてあげるこ
とができないように、大人になった私達も、その気持ちをちゃんと持ち続け
ているものです。
誰かの手を感じるとき、私達は安心し、親密さを感じることができます。
愛情や信頼も感じられるます。
だから、スキンシップは大切なコミュニケーションの一つになります。
今日はそんな自分とのコミュニケーションを図ってみる簡単なエクササイズを
ご紹介しましょう。
あなたがお風呂で体を洗ったとき、シャワーで流す前に、自分の手で、
直接、泡を流してみます。
夜シャワーを浴びられるのならば、今日一日の自分に労いと感謝の言葉を
添えてあげるのも効果的です。
「お疲れ様」
「今日も一日ありがとう」
「頑張ったよねー」
そう思いながら、ゆっくり体に触れてあげます。
疲れが流れるようにイメージしながら、そっと泡を払ってあげてもいいでしょう。
ゆっくりと、その日のその時の気分に合わせながら、手の届く範囲で
体に触れてあげると、少しずつ安心感が湧き上がってくるようになります。
これは自分をきちんと見てあげられてる証。
心に優しさや温かさが届いています。
そして、最後にシャワーや湯を浴びて、きれいに疲れやネガティブな気持ちを
“水に流して”あげます。
ほんのちょっとのことですが、より気分が落ち着いたり、安らかな気分を
味わえるのではないでしょうか。
もし、誰かと一緒にお風呂に入る機会があれば、お互いにこれをやってみても
いいですね。
より直接的に安心感や繋がりを感じることができます。
この体に触れるエクササイズは、体を洗うときに限りません。
湯船の中で、あるいは、寝る前のお布団の中でやってみてもいいですね。
風呂上りにオイルやパウダーを使われる方ならば、その時に、ちょっと
優しい気持ちを入れながらやってみるのもいいでしょう。
一日の終わりにちょっとホッとした気分を味わえる方法です。
from 根本 裕幸

この記事を書いたカウンセラー

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