■「当たり前」に感謝する
さっきの私の皮膚科の話の続きのようになるのですが、私はいつも同じ
ことで先生に怒られます。
「・・・また掻いちゃったんでしょ?」
そして私は可愛く(?)答えます。
「えへ。(←とりあえず笑ってみる)
だって・・・だって・・・でも結構我慢してるもん!」
寝ている間だったり、寝起きや、ぼーっとしている時についつい掻い
ちゃうんですよね。
そして掻き始めたら「あ!掻いてる!!!ダメじゃん!」と思っても
もう遅い。
ある程度痒みが治まるまで掻き続けてしまいます。
そして・・・後で自分が痛い思いをします(涙)
でも私の皮膚さんは頑張ります。
どんなに掻いてしまっても、その掻き傷は何日かすればきれいになく
なっています。
「何度も何度も私たち(皮膚)のことを傷つける貴方のことなんてもう
知らない!」
「もう再生しないわ!新しい皮膚なんて与えてあげないんだから!」
な〜んて事を皮膚さんは言ってストライキを起こしたりもしません。
風邪を引いたり、病気になったりするとますますそう気づけることは多
くなります。
普段、少々寝不足でも動いてくれる体さん。
日常生活の中にある色んなウイルスと戦い続けてくれる免疫さん。
ご飯を食べればちゃんとそれを消化してくれる胃さん。
そしてそれをちゃんと吸収してくれる腸さん。
毎日、体さんを動かすありとあらゆる指示を出し続ける脳みそさん。
普段は何も意識しない”当たり前”であり続けているということは、
本当はとても奇跡的なことなのかもしれません。
「自分に優しくする」とか「自分自身を褒める」と聞くと、なんだか自
分を甘やかしているような感じもするかもしれません。
でももし、この自分の体のパーツパーツを「個別のもの」として扱った
ときには、そこにはいつもの自分の生活がたくさんの”当たり前”の頑
張りの上に成り立っていることに気づけるでしょう。
今日はそんな「当たり前」に感謝する1日にしましょう!
●1)今日はどんな1日だっけ?
1日の終わりに、「今日」の中の1シーンでいいので切り取ってみてく
ださい。
「朝、会社に行くまでにした行動」とか、「お昼には何を食べた」とか
、「ジムでこんな運動をした」とか何でもOKです。
「今日は何をしたっけ?」と振り返り、それを紙に書き出してみてくだ
さい。
特別なことではなく、ごくありふれた行動とかがいいですね。
例えば、
朝、私はいつも寝ぼけながら目を覚まします。
そして寝ぼけたまま歯を磨き、顔を洗います。
時間に追われながら身支度をして、駅まで必死に自転車をこぎます。
●2)それができたことに感謝しよう!
1日の中のたった1シーン。
それだけの動作の中にも沢山の”当たり前”があるんですよね。
その動作をするためには、体のどんなパーツがどう働いているのか?を
思い巡らせて、同じように紙に書く出してみましょう。
そしてその1つ1つのパーツの働きに感謝してみましょう。
先ほどの上の私の例えなら、
脳みそさん、寝ぼけながらも的確な指示を出してくれてありがとう。
心臓さん、今日も体中に栄養を送り続けてくれてありがとう。
肺さん、今日もいっぱい酸素を取り込んでくれてありがとう。
手さん、歯を磨いたり顔を洗ったり、朝から誰よりも働いてくれてあり
がとう。
足さん、駅まで私を運んでくれてありがとう。
このエクササイズを書くためにも、必死になって動いてくれる指さん。
画面を見続ける目さん。
何を書きたいのか?をまとめる脳みそさん。
書きながら音楽も聴いているので、耳さんも働いていて〜。
その間も心臓さんや肺さんは黙々と働いていて〜。
・・・と書くとキリがなくなってきますね(笑)
こんな格言があります。
「もし一瞬でも人々が自己攻撃をやめたならば、その時世界は平和に満
たされるだろう」
言い換えれば、
「もし”自分自身”という最低限たった1人を幸せにすることが出来た
ら、世の中はそんな幸せな人で満ち溢れる」と言うことなのかもしれま
せん。
その為にも、普段、蔑ろにしがちな「自分の体」に意識を向けることか
ら始めてみるといいかもしれませんね。
from 成井 裕美