相手の目になってみよう

どうして、うまく伝わらないんだろう?
うまくコミュニケーションとれていないなあ・・
会話でつまづくときってありますよね。
親子や夫婦、恋人や友達、職場の上司に部下、ご近所さん・・などなど。
そういうときは、大なり小なり相手に察してほしいという期待が
隠れているものです。
理解してもらいたいあまりに
「どのように伝えるか」と自分の言葉ばかりに意識が向いてしまい、
「どのように伝わっているのか」相手がどのようなメッセージを
受け取っているのかを見る余裕がなくなるんですね。
また一見「どのように伝わっているのか」相手を見ているつもりでも、
実は相手の目に映っている自分のことばかりが気になっていて
全く見ていなかったことも少なくありません。
今日は相手の目になってみるエクササイズをやってみましょう。
いすを3つ用意してくださいね。
「自分」「相手」「第3者」のいすです。
「自分」と「相手」のいすはお互いに向き合わせてください。
それを眺めるように「第3者」のいすを配置します。
可能であれば、実際に会話する状況に近い場面設定をしたほうが
よりリアルに感じられていいかもしれません。
たとえば親子や夫婦であればいつも座っている食卓やソファを使ったり、
友達であれば行ったことのある喫茶店でやってみてくださいね。
そして気になっている会話をひとつ選んでください。
1.最初に「自分」のいすに座ります。
 そのときの状況を再現してくださいね。
 できるだけありありとイメージしてみましょう。
 目の前の相手に対して、どのような気持ちが出てきましたか。
 どのように相手に伝えているでしょうか。
2.一度別の動作(水を飲む、トイレに行くなど)を入れて
  今度は「相手」のいすに座ってみましょう。
 そして、相手の目になってさきほどの「自分」をただ眺めてみてください。
 違う人を見るように「自分」を見るのがポイントです。
 目の前の「自分」はどんな表情をしているでしょうか。
 それを見てどんな気持ちになるでしょう。
 「自分」の言葉はどのような響きを持ってあなたに届いているでしょうか。
 それを聞いてどんな感情があがってきますか。
 別の動作は頭をリセットするために行います。
 
3.また別の動作を入れて
  次に「第3者」のいすに座ってみてください。
 「自分」と「相手」が会話しているところをイメージしてくださいね。
 二人の会話はあなたの目にはどのように映るでしょうか。
 それを見てどんな気持ちになりますか。
 第3者のいすに座ることによって、
 さらに違った視点で二人の会話を眺めることができます。
4.別の動作を入れてふたたび「自分」のいすに座ります。
 今までの段階で何か気付きはありましたか。
 「自分」の言葉や態度それに乗せる気持ちを変えてみる余地があれば
 差し替えて再度伝えてみてください。
 そして2〜3を繰り返してくださいね。
 今度は「相手」や「第3者」はどのように感じたでしょうか。
 
頭だけで想像するのではなく、実際に体を動かして体感することで
より相手の目になることができます。
小さな気付きが相手とのつながりを感じることのできる大きな一歩になると
いいですね。
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