感謝の気持ちを思い出すために

50年間米国に住む叔母が来日して我が家にしばらく滞在していました。
彼女はカトリック教徒なので食事の前に必ず感謝のお祈りをしていました。
今日はこれをエクササイズに応用して紹介したいと思います。
心に関する本を読んでいると、“感謝しましょう”とか
“感謝することが大切です”などとよく書かれていますね。
“勉強しましょう”“仕事をしましょう”
これは勉強や仕事という行動を心掛ければできることだと思います。
でも感謝するというのは心の動きなので意図的に心掛けて起きるものでなく、
何かを感じてその思いを受け取るので(=感)
“ありがとう”と自然にお礼をいう(=謝)
ことができるものだと思うのです。
普段なかなか感謝する気持ちになれないなあ・・
最近感謝の気持ちを忘れているなあ・・という方へ
感謝することの感覚を取り戻す簡単なエクササイズです。
食事を始める前にやってみましょうね。
1.食卓についたら目の前の今日の食事を眺めてください。
2.何かピンとくる食材をひとつ選んでくださいね。
(仮にピーマンだとします)
3.そのピーマンはあなたに出逢うために今日ここにやってきたと思ってくだ
さい。
“こんにちは”と挨拶してみてくださいね^^
4.そのピーマンがここに来るまでの成長と旅路を思い描いてみましょう。
一粒の種から育ったのはどんな土地でしょうか。
まわりの景色はどんな風景だったでしょう。
地面から小さい芽が出たときの空は晴れていたでしょうか。
育てた人はどんな思いで育ててきたでしょうか。
どういう表情で見守っていたのでしょう。
ここまで成長するのにどのような季節を過ごしてきたのでしょう。
ここに来るまで幾人の人の手といくつの乗り物で運ばれてきたのでしょうか。
どれだけの時間を費やしてきたのでしょう。
(あまりむずかしく考えず思いつくまま自由に想像してみてくださいね)
長い旅路の果てにその日に全国から出荷された数多くのピーマンの中から
たまたまあなたにご縁があってあなたの元へやってきました。
前日に出荷されていたら・・店で違うものを選んでいたら・・
そのピーマンとは出逢えませんでした。
そして今日あなたを応援してくれるためにあなたの目の前にいます。
あなたをの健康を支えて生きる力になってくれるのです。
5.もしピーマンに声をかけるとしたら、どんな言葉をかけますか。
叔母が祈るときは、食事を作ってくれた人、共に食事してくれる人々、
そして食事ができる空間とそのひとときにも感謝していました。
3度の食事のたびに心から祈る姿をみて感心したものです。
そういう叔母はきっと受け取ることが上手な人なのでしょう。
あなたは何からそして誰からどんな思いを受け取りますか?]
from ながの ひろみ

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