仏教の教えに「無財の七施」という言葉があります。
物やお金ではなく人に与えることができる七つの施しを言うのですが、
その中に和顔施(わげんせ)と眼施(がんせ)というものがあります。
和顔施はなごやかな微笑みのある顔つきで接すること、
眼施とは暖かい優しいまなざしで接することをいいます。
誰かの笑顔を見ていると気持ちが明るくなりますよね。
優しいまなざしで見つめてもらえたらそれだけで安心した気持ちに
なりませんか。
最近笑っていないなあ・・
忙しくて心の余裕がないなあ・・
気持ちが沈んで元気がでないなあ・・
そんなときこの和顔施や眼施を自分に施して、
気の流れを変えてみましょう。
(1)鏡を用意してくださいね。
顔がすっぽり入るもの、できれば上半身が入るほどの大きさがよいで
しょう。
(2)鏡の中の自分を見つめてください。
まず顔の準備運動です。鏡を見ながらやってくださいね。
目をできるだけ大きく何度か見開いてください。
次に口を大きくあけて、舌をできるだけ出します。
また両頬を引っ張ったり、顔を両手でぎゅっと挟み込んでみてくださ
い。
おおげさに思い切りやるのがポイントですよ(笑)
十分にほぐれましたか?
(3)今度は目を閉じてください。
そして好きな人の顔を一人思い浮かべてください。
パートナーでも友達でも芸能人でも誰でも構いません。
その人のことを思うと幸せな気分になれる人がいいですね。
(4)次にその人が自分に微笑みかけているのをイメージしてください。
その人から見つめられて嬉しくなってくるような感覚をじっくり
味わってください。
(5)そして目を開けて鏡を見てくださいね。
そこには優しいまなざしで微笑んでいるあなたが映っていると
思います。
(6)そのまま鏡の中の自分を見つめてください。
鏡の中のあなたはどんな目で見つめてくれていますか。
何か言葉をかけたくなったら、そのまま声に出して
鏡の中の自分に伝えてくださいね。
このエクササイズのおまけとして、誰かを暖かく見つめるときの自分の顔も
同時にチェックできます。
こんなに優しい表情ができたんだっけ?と新たに感動覚える人もいれば、
思うような笑顔になっていない自分にがっかりする人もいるかもしれません。
でも同じように誰かがあなたを見てくれるときも、
たとえ暖かい目に見えなくても笑顔が固くなっていても
気持ちは込められていることに気付いてもらえるのではないでしょうか。
笑顔で過ごせるような1年になるといいですね。
from ながの ひろみ