部屋の掃除とか埃をかぶって汚くなっていたら、掃除機をかけたり拭き取
ったりして、元のキレイな状態に戻すこともできますね。
人の身体の表面の見える部分も、せっけんやシャンプーを使って全身キレイ
にすることが出来ますし、着ていた衣類も洗剤で洗って汚れを落とすことが
出来ます。
ただ、身体の表面はきれいになっても中身はどうでしょう??
背中にファスナーが付いてて、着ぐるみのようになってちゃんと中身が取り
出せて洗えたらいいな〜と思ったりするんですが、さすがにそれは出来ませ
んものね。
肉体的な部分もそうですが、それともうひとつ。「心」です。
心は目に見えないものだけれども確かに自分の中に存在しているものです。
でも何処にあるのか・・大抵は胸の奥をイメージすることが多いです。
その心がもし見えるとしたら、一体どのような感じなんでしょう?
今日はイメージを使って、「心」のお掃除をしましょう。
1、森の中で小川が流れているようなところにいる様子を自由に思い描いて
下さい。
そして胸にそっと両手を当て、しばらくの間自分の心の様子を感じて
みましょう。
2、次にその心をゆっくりと両手で取り出して下さい。
手のひらの上に乗せて、その心を眺めます。
あなたの心、どんな様子でしょうか。形は?大きさは?
触った感覚のあたたかさは?色はどうでしょうか?
それぞれ感じるままのイメージで自分の心を眺めましょう。
3、取り出した心を小川へ持っていきます。
(必要であれば温かいお湯が流れているような温泉を思い描いてもOK)
本来あなたが持っている純粋な心。それを包み込んでしまっている日々
のストレスや寂しさ、悲しみといったネガティブな感情を小川で洗い流
しましょう。
ここではどんなツールを用いても構いません。デリケートな心だったら
柔らかいスポンジで洗ってあげたり、しっかりこびりついているようで
したらブラシを使ってこすってあげたりしましょう。
4、キレイになってきたら優しくタオルで拭いてあげましょう。
冷たくなっていたら手のひらで暖めてあげるといいです。
5、キレイになった心を自分の胸に戻します。
水は私たちの生活になくてはならないもの。
そして「清める」という意味もあり聖水とか禊ぎなどにも使われます。
よく「昔のことは水に流そう」と言われるのもここに繋がっているんだな、
と思います。
このエクササイズは、自分の心を客観的に形や色を使って眺めて見ることに
より、今の自分がどのような状態なのかに気づき、純粋な心の輝きを取り戻
してあげることを目的としています。
私たちはいつも何かに忙しく、心に負担を感じつつも、ついほったらかしに
しがちです。それでは心がかわいそうですね。
心をいたわることを兼ねて、ストレスやしんどさを感じたらこのように水を
使って心を洗ってあげるイメージを試してみて下さいね。
from 中野 知枝