あなたが感じていること。
あなたが望んでいること。
あなたが求めていること。
あなたの周りの人は一体それをどのくらい理解してくれていますか?
そして、あなた自身はどのくらい自分のことを知っているでしょうか?
私達は日常生活の中で、実はけっこう自分自身に対して嘘をついたり、制限を
設けたりしています。
例えば腹が立っているんだけど「そんなことない・・・」と押さえ込んだり、
悲しい気分なのに「大丈夫・・・」と自分に言い聞かせたり。
本当は苦痛を感じるのは嫌なのに「自分だけ楽はできない」と我慢したり、犠
牲したり。
本当は大好きな物や人なのに「まぁまぁ好きかな・・・」と濁してみたり、時
には「興味ないよ」という振りをしてみたり。
時には本当に望んでいるものに対して「これは物理的(時間や経済的に)に無
理だな・・・」と諦めてしまったりもします。
それはある意味”大人”としての理性や協調性かもしれません。
時には恥ずかしさや遠慮だったりもします。
しかし上手に自分に嘘をつき続けていると、「あれ?私って本当は何がしたか
ったんだろう?」「あれ?自分らしいってなんだろう?」と自分自身の本当の
気持ちが分からなくなってしまいます。
そしてそれは私たちが自分のことをわからなくなるだけではなく、周りの人か
らも「あいつは何が欲しいんだろう?」「あの人はどういう人なんだろう?」
と見えなくなってしまいます。
もしあなたが「周りの人は自分の気持ちを分かってくれない!」とか「私が望
んでいることが何も手に入らない!」と感じることがあったとしたら?
それはもしかしたら周りの人達に”本当のあなた”が伝わっていないのかもし
れません。
もしあなたが「なんだか退屈だなぁ・・・」と時間を持て余してしまっていた
としたら?
それはもしかしたらあなた自身が「自分は何が欲しいのか?」を見失ってしま
っているのかもしれません。
昔々、私たちが子供のときはそうではありませんでした。
「お休みの日に何したい?」と聞かれればすぐさま答えられました。
「晩御飯何食べたい?」と聞かれれば、自分の大好物を答えました。
「今欲しいもの何?」と聞かれれば、いくつも答えることができました。
もしかしたら今の私達は、いろんな制限の中で自分自身に
「あなたは何が欲しいの?」とか
「あなたは何を感じているの?」
と質問することさえなくなってしまったのかもしれません。
そこで、今回のエクササイズは”自分自身に質問をする”です。
食事時には「今日のご飯は何食べたい?」
自由時間ができたら「今から何したい?」
何か感情が動いたら「私は今何を感じているの?」
という日常生活の中での質問でもOK。
「自分が仕事に求めているものは?」
「自分がパートナーシップの中で欲しいものは?」
というようなテーマ的なものでもOK。
「私が本当に欲しいものってなんだろう?」
そんな人生を通じての質問でもOKです。
自分自身にあらゆる質問をしてみてください。
質問の答えをすべて実行する必要はありません。
ただ「おぉ・・・そうか。今自分はそう感じているんだ!」という事だけをた
だただ認めてあげてください。
その出てきた答えに、良い・悪いとか、正しい・間違っている等の判断を持た
ずに、ただ「そうなのか〜」と耳を傾けてあげるというのが重要です。
自分自身に素直になっていきましょう!
from 成井 裕美