心には、自分で自分に優しくしている度合いだけ、
他人からの優しさを受け入れることができるという性質があります。
例えば仕事の場面では、あなたが仕事中に、仕事にはまり過ぎないよう、
息抜きに、同じビルのカフェにコーヒーを飲みに行く習慣が、
あるとします。
そんなときに、カフェのチケットを友人にもらうと、うれしいですが、
あなたが、仕事にはまっていて、ハードワーカーだったとしたら、
チケットをプレゼントされても、のん気なことを考えていないで、
少しは仕事を手伝ってくれ!と、不快に感じてしまうかもしれません。
男女関係の場面なら、あなたがふだんお部屋に新鮮な花を飾る習慣が、
あれば、たまたま、デートのときに、通りかかったお花屋さんで、
花束を買ってくれた彼やご主人の優しさをうれしく感じることでしょう。
でも、花とは無縁な生活をしていたとしたら、なんてキザな男なんだと、
感じてしまうかもしれません。
このように、自分で自分に優しくしている度合いだけ、他人の優しさが、
発せられるその心理を理解できることや、他人からやってくる優しさの、
性質に、自分が抵抗感をもたずに、すでになじんでいることから、
無理解や抵抗感なく自然に他人の優しさを、受け入れられるように、
なります。
このような理由で、自分で自分に優しくすることは、
とても大切なことだといえるんです。
今回は、4月の疲れを癒すために、自分で自分に優しくする、
誰でもできる、とっても簡単な、エクササイズを提案します。
●自分に優しくする簡単エクササイズ
リラックスできる服装で、布などを敷いて、床に座ります。
自分の体を感じてみてください。
気になるところ、どこでもよいです。直感的に決めて、
手でなでてあげます。
例えば、頭だったら、頭を上から前に向かって、よしよしと、
手でなでながら、
○○さん(自分の名前)いつもありがとう。よくがんばっている、
とってもすばらしい人です。本当にありがとう、ありがとう。
と、ちょっと変な気分かもしれませんが、感謝や承認を、
声に出してみましょう。
そして、手でやさしく、大切に心を込めて、なでてください。
マッサージのようにしてもOKです。
とっても気持ちがいい、うれしい気分、優しい気持ちを、
感じたあなたは、優しさに慣れている方です。その気持ちよさを、
ゆっくりと丁寧に、味わっていてくださいね。
照れくさい、恥ずかしい、バカみたい、無駄なんじゃないか?
自分じゃなくて、彼にしてほしいのに!!
こんな感情を感じたあなたは、優しさへの抵抗感があるといえます。
それは、自分が他人に優しくされることへの抵抗感や、
そんな優しくされることなんてないのではないかという不信感と、
同じものです。
だとしたら、一人で自分に優しくしているときに、その抵抗感や
不信感を、のりこえて、おくだけでも、誰かから優しくされるときにも、
それを受け入れやすいといえるんです。
一つの箇所で心が満足したら、終了し、別の箇所に移ってもよいですし、
また気が向いたときに、別の箇所をやってもOKです。
自分に優しくしたいとき、疲れを癒したいとき、
リラックスしたいときに、簡単なエクササイズです。
ぜひ、お試しください。
from 清水 三季央