世の中には、周りからの人気が集まる人というのがいらっしゃいます。
俗に言う人気者と呼ばれる人達です。
人気者の中には、スポーツの成績が良いとか、ずば抜けて頭が良いとか、常に周りの人を笑わせているお笑い芸人さんのような、一芸に秀でている人がいます。
ですが、一芸に秀でていないと人気者になれないわけではありません。
もちろん、芸能人やモデルさんのような美しい容姿を持っているから人気者であるということもあるでしょう。
でも、やはり周りを圧倒するような美しい容姿を持っていなければ、人気者になれないというわけでもありません。
人は「良い気分」が大好きですし、自分を認めてもらうことも「嬉しい」と感じるものです。
どれだけ、周りの人のことを好きになり、周りの人を認めてあげることができるか?それは人気者にとって、大切な要素となるのです。
◎リクエストを頂きました◎
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多くの人に支持されることができません。質のいい友達はいますが、量が得られないのが悩みです。
そういうと、人間関係は量でなく質だと言われるかもしれませんが、勤め先では係分担を決める時に、希望人数がオーバーした場合は投票による多数決で決めるのです。
だからできるだけ多くの人の支持が必要なのですが、なかなか票が集まらないことも多く悩みます。
普段からコネクションを作るべくこまめに挨拶したり、自分なりに努力してますが、圧倒的な人気者タイプの人にはかないません。
こんな自分にアドバイスをいただけますでしょうか。
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リクエストありがとうございます。
今回担当させていただきます大門昌代です。どうぞよろしくお願い致します。
人気者というのは、様々な要素がありますね。
「おもしろい」「やさしい」「強い」「きれい」「カッコいい」「話し上手」「聞き上手」「手先が器用」「博学」「信頼できる」等々、他にも色々な人気者の要素があります。
その要素に対して、人は憧れも持ちますし、時には嫉妬もします。
人気者というと、何かに秀でていなければいけないような気がする人もいらっしゃるかもしれませんが、実はそうではありません。
もちろん、一芸に秀でて人気者であるということもあります。
ですが、一芸に秀でている訳ではないけれど、なぜかもの凄く人気があるという人がいます。
そう言った人達は、いったい何が人気の原因なのかと言うと、周りの人達を良い気分にすることができていることなのです。
ある意味、一芸に秀でている人も、周りの人を良い気分にしているとも言えますね。
スポーツが得意で、オリンピックなどに出場する選手などは、その素晴らしい技で、見ている人を良い気分にしています。
歌が上手な人は、その歌唱力で周りの人を良い気分にしている。
手先が器用な人は、その器用さで、周りの人を助け良い気分にしているでしょうし、おもしろいと言う人も、その話術などで、周りを楽しい気分にしているでしょう。
私達人間というのは、わざわざ悪い気分になりたいとは思っていません。
良い気分を味わいたいと思っているものです。
周りの人を、良い気分にしてあげられる人が、実は一番の人気者なのです。
人気者と言えば、やはり赤ちゃんが一番なのかもしれませんね。
特に何かができるという訳ではありませんが、笑顔の赤ちゃんの前では誰もが良い気分になれます。
泣いている赤ちゃんであっても、何とかして泣きやんでもらえないであろうか?と大人は考えますよね。
助けてあげたいわけですね。
万人に好かれるというのは、難しいことですし、不可能なことかもしれません。
でも、多くの人に好かれるというのは、可能ではないでしょうか。
それは、どれだけ自分が、周りの人のことを好きになるかです。
人は、「あなたのことが好きですよ」「あなたは素晴らしいです」「あなたに好感を持っています」と言われると、とても嬉しいものです。
男女に関係なく、好意を示してくれる人に対しては、好意を返したくなるものです。
好意を示されるというのは、とても気分が良いものです。
笑顔で挨拶されるというのは、「あなたのことが好きですよ」という表れですし、ちょっとしたことを褒めてもらえるというのも、「あなたは素晴らしい人ですね」と言われているということです。
誰かに対して笑顔を向ける、誰かを褒める、誰かが何かをしてくれたときは感謝する。
そういったことが、大切なのかもしれませんね。
ただ、そういった時に、「私はあなたに好意を示しているのだから、あなたも好意を示してね」と、知らず知らずのうちに要求を出してしまう人がいます。
「好きになってもらいたい」という欲求が強いためにそうなってしまうのであって、悪気など全くないのですけどね。
そういった要求を感じると、人は取引を感じますので、嫌な気分になってしまいますし、要求を出してしまっているときは、「好きになってもらえるかな?」と、相手に対する好意よりも、自分の評価の方に気持ちが向いてしまっています。
誰かに対して、全面的に意識を向けているときは、自分の評価は気にならないものです。
何か特殊な一芸を磨くよりも、多くの人のことを好きになることの方が、人気者になりやすいでしょうね。
周りに良い気分を、たくさん与えることができているのが、人気者の大切な要素かもしれませんね。