パートナーの不満を解消しようとすることにチャレンジしていみたところ、パートナーからは「離婚したくないから言っているだけなんだろ」などの皮肉が返ってきた。
そんなことがあると「もう二度とあなたになんか何もしてあげるものか」と心を閉じてしまいたくなるかもしれませんね。
しかし、これは失敗ではないのです。
与える意識を強めてチャレンジ
前回は離婚を切り出され、更に夫が浮気をしていることが発覚。
つらい思いを抱えながらも離婚回避の道を選んだA子さんの物語を書きました。
今回はその続きです。
+++
A子さんは自分の心が傷つきすぎることがないように、そして自分がそんなにも悪い妻だったのだと思いこむことがないように、夫には罪悪感があるから“今は”そう言うことにしときたいんだなぁと、夫の言い分全部をを真にうけないでおこうと思うようにしました。
そう思いながらも、思い当たるところもあったのでA子さんは『そこは自分が改善できる範囲だ』と思いなおし自分を変えることに取り組むことにしました。
『そういえば夫は僕が家事を手伝ってもお皿のふちに泡が付いているとか、掃除をしても角にゴミが残っているとか君の為に思ってしたことにダメだしばかりされたことが嫌だったとか言っていたなぁ。たしかにダメだしばっかりでありがとうとは言っていなかったなぁ・・・』
と思ったA子さんは感謝を心がけようと思いました。
今まで感謝をされなかった夫だから感謝の言葉を聞いて喜んでくれるかもしれないとA子さんは期待して夫に感謝を伝えてみました。
すると・・・
「離婚したくないから言っているだけなんだろ」
と皮肉が返ってきたのでありました。
『そんな、頑張って言ったのに・・・』と失意するA子さんでありました。
+++
A子さんの物語のように、パートナーの不満を解消することにチャレンジしてみると「離婚したくないから言っているだけなんだろ」と皮肉的な言葉が返ってくることがあります。
せっかくチャレンジをしたのにショックですよね。
「もう二度とするもんか」と思っちゃうかもしれませんね。
でも、これは失敗ではないのです!
これは一回で効果が出るものではなく何度となくやって効果がでるものの第一発目をやったと思っていただきたいのですね。
継続性がいるわけです。
離婚話がある時はパートナーへ否定的な感情を持ち心が閉じている状態であることが多いです。(A子さん夫のように浮気などして罪悪感があったりすると特にです!)
心が閉じていますのでA子さんのように改善しようとチャレンジしたことをパートナーは受け取ってくれなかったりします。
しかし受けとってくれなくとも、それをやり続けていくと離婚話がでているから一時的に取り繕っているわけではないのだ。『この人変わったんだなぁ』という信頼が芽生えます。
そうやって続けていくうちに改善しようとチャレンジしたことを受け取ってくれたり、評価してくれたりの変化がでてくるのですね。
A子さんの例だったら「ありがとう」と感謝をし続けていると数ヶ月後後に相手が嬉しそうな反応をするようになるなどです。
『そういうものなんだ!』と予め思っておいたほうがA子さんのようにショックを受けずに良いですね。
+++
でも、もし続けてやっても受け取ってもらえなかったら?
もし続けてしても相手の気持ちが変わらなかったら?
そんな頑張っても相手が変わらなかったら無意味になってしまうと思うとチャレンジするのが怖くなってしまうと思いませんか?
チャレンジをする時の根底に“相手に振り向いてもらう為にする”、“相手の気持ちを取り戻すためにする”、などのような見返りを求める意識が強いと怖れが強くなる傾向があります。
そんな時は与える意識を強く持ってみましょう。
相手が心地よく家でいられる環境を作ってあげたいからする。
相手の今まで傷ついた思いを癒やしてあげたいからする。
相手がいつか結婚して良かったと思えるようにしてあげたいからする。
というような相手の為に何かを与えてあげようという意識を強く持ってみようと思うとこの怖れのレベルが低くなります。
また、一回で効果が出るものではなく何度となくやって・・・と書きましたが、与える意識を強めたほうが何度もやり続けようというモチベーションは維持しやすいようです。
やることは一緒でもその根底にある意識が見返りを求める意識が強いか、与える意識が強いかで感じ方が変わってくるものなのですね。
同じやるなら与える意識を強めていこうと思ってみるといいかもしれませんね。
(完)