不足原則とは、どんな人の心の中にもある心理である
不足原則を越えて、二人の関係性を、そして、自分を変えて幸せになるための4つの方法についてお伝えしていきます。
(1)不足原則は誰もが持つ心理と知る
(2)自分の魅力を知る・思い出す・取り戻す
(3)魅力アップに取り組む
(4)態度・やり方を変える
こうした方法に取り組む時に大切なのは、浮気という大きな問題が起こったときは、2人の関係性を良くしていくチャンスであるという視点を持つこと。それが、取り組むための力になってくれます。
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浮気をされた時というのは、本当にショックを受けて傷ついていますから、こうした理由をパートナーが言いだしたり、自分で推測したりしていくと、それだけで自分を激しく責めて、追い込みます。
浮気した相手が悪いはずなのに「浮気の原因は自分にあるんだ」と思ってしまうのですね。
パートナーシップの問題は、浮気以外のことでも同じことが多いのですが、。
別の言い方をすれば、問題が起こらなければ気づくことができなかった何かが、もともと2人の間にあり、それを教えてくれる機会になった。
本当に不足している二人の関係性とは何かを知り、それを変えていくための行動をしていく。
もしパートナーが浮気をする、他の誰かに魅かれる、ことが起こった場合は、「自分を変えるチャンス」と見ていくことで、この状況を変えていくことができます。
◎不足原則を超えて~自分を変えるチャンスという視点~
不足原則を越えて、二人の関係性を、そして、自分を変えて幸せになるための4つの方法についてお伝えしていきます。
(1)不足原則は誰もが持つ心理と知る
(2)自分の魅力を知る・思い出す・取り戻す
(3)魅力アップに取り組む
(4)態度・やり方を変える
(1)不足原則は誰もが持つ心理と知る
不足原則とは、どんな人の心の中にもある心理である、といういうことを知ることはとても大切です。
パートナーに不足しているから別の誰かを求める、というのは心が未熟であると言えます。
しかしながら、この心理は誰でも持っていることを受け入れることも大切。
「ないものに惹かれる」というのは、人として自然に感じることです。
この視点は、自分に不足しているものがあることを責める気持ちを減らしてくれます。
完璧な人間はいません。誰でも不足しているし、誰だって一緒にいたら新鮮さは薄くなっていきます。
そう考えたら、浮気はどんな人にでも起こりうること、浮気をされた側が浮気をする側になっていた可能性だってあるのです。
けれど、不足していることが浮気に結びつくとは限りません。
そう思えば、不足していることが問題ではなく、二人の関係性(つながり)が重要であることがわかってくるのです。
(2)自分の魅力を知る・思い出す・取り戻す
「不足している」ところを見るのではなく、自分が持っているもの、満たしているもの等を知っていく。
浮気の不足原則を考えると、自分が不足していることばかりに目がいってしまいがち。
前回の記事にありました不足原則の代表的な4つ(魅力・新鮮さ・恋愛対象からの変化・状況)を具体的に見ていけば、後悔だったり、自分の魅力のなさばかりに目がいってしまいます。
しかし、二人が付き合ったのは、お互いの魅力を感じていたから。
その原点に戻って考えて見ましょう。
最初から魅力がなかったのではないのです。魅力があったから付き合った、結婚した。
更に言えば、そもそも、相手を満たしてあげられる何かがあるから、満たされていない不足を感じることになるという場合だってたくさんあるのです。
パートナーシップと言うのは、お互いを満たしてあげると言うところがスタートになっているはず。
例えば、この連載で何度も登場している「綺麗で、きちんとしている妻が、可愛らしくて茶目っ気のある女性に夫が魅力を感じて浮気をした」ケースの場合。
そもそも、夫は、綺麗で、きちんとしている妻に魅力を感じているのです。
夫自身がいい加減だから、あるいは、家のことを任せられて安心だから、妻がしっかりしていることで救われています。
何より綺麗なタイプが好きなのです。
そう考えていくと、妻が天真爛漫なタイプだったら、結婚していないかもしれない、 とも言えるのです。
魅力がないのではなく、思い出すこと。がとても大切になってきます。
こうした時は「馴れ初めを思い出す」ことが、お互いの魅力を思い出す方法の1つになります。
そもそも、なぜ夫(妻)は、あなたのことを選んだのでしょう。
ここには、二人の魅力とつながりを思い出す原点があります。
この原点が、自分の価値を、お互いの価値を思い出し、自分を責めなくてもいいことに気づかせてくれます。
そうは言っても、浮気をされた状態で、自分の価値は、なかなか感じられないもの。
前回お話ししたように、心に余裕ができた時、やれそうな時に取り組んでみてください。
(3)魅力アップに取り組む(外見、内面、自己価値のアップ)
魅力アップするときの注意点は、自分らしくなくなっては意味がないということです。
基本的には、自分の魅力を発揮すれば充分、魅力的なはず。
今、その魅力を発揮できてないだけという場合も多くあります。
自分が持っていない魅力を手に入れることも大切なですが、新しい要素を自分らしさに付け加える。そんな感覚でいることが効果的な魅力アップにつながります。
その上で、自分が持っていない魅力を身につけたり、服装・化粧・髪型などを新しいものに変えてみる。
似合っていないものでは意味がありませんから、センスのいい友達を頼ってみたりしながら進めていきましょう。
最近はパーソナルスタイリストという職業もありますから、それを使ってみるのも手です。
大切なのは自分が楽しんでやること。
この機会にファッションを、自分磨きを楽しんでみよう、と思ってやるのが大切です。
なお、自己価値については、以下の記事を参考にしていただけたらと思います。
>>>自己価値の心理学(4)~日常でできる自己価値を回復する方法~
(4)態度・やり方を変える
こうした時は、できていないこと、あるいは、昔はできていたけれど、今はできなくなっていることをに気づくチャンスでもあります。
以前は、きちんと相手のことを見られていたけど、子育て・仕事などが忙しい・余裕がないなどの事情から、なかなか相手のことを見ることができなくなっていた。
それが浮気の原因であれば、これを機会に相手のことをきちんと見てあげる、態度ややり方や行動を変える機会がやってきています。
まずは相手を見てあげましょう。観察する、と言ってもいいです。
家にいる時に、どんな風に歩いて、どこにいて、どんな顔をしているのか。
じっと見ていると、どれほど相手のことを見ていなかったかに気づきます。
そうやって見てあげるだけでも、相手にはこの思いが伝わりやすくなるもの。
あとは、挨拶が効果的。
「おはよう」
「いってきます/いってらっしゃい」
「ただいま/おかえり」
「おやすみなさい」
「ありがとう」
これを声に出していくだけで、相手の態度が変わることもあります。
そして、たったこれだけの挨拶を気持ちを込めてできていなかったことに気づきます。
この気づきが、相手とのつながりを取り戻すアプローチにこのもなっていきます。
次回の最終回では「本当に不足しているもの」そして「二人のつながりの架け橋となること」についてお伝えしていきます。
>>>『魅力がないから浮気されたの?ー不足原則を越えて二人の「つながり」を取り戻す(4)~二人のつながりの架け橋となる~』へ続く