今回は、アカウンタビリティの概念を使うときの注意点をご紹介したいと思います。
アカウンタビリティの概念は“自分の周りにおきている出来事は自分も何らか一役かんでいるかもしれない”という考え方をすることで問題を解決する為に自分にできることは何かないだろうかと見つけていく為の考え方なのですが、この考え方を使って自分を罰したり、責めたりすることもできます。その点を注意をして使ってみると、より有効にアカウンタビリティの概念を使っていけるでしょう。
アカウンタビリティの概念を使うときの注意点
今回は、アカウンタビリティの概念を使うときの注意点をご紹介したいと思います。
アカウンタビリティの概念は“自分の周りにおきている出来事は自分も何らか一役かんでいるかもしれない”という考え方をすることで問題を解決する為に自分にできることは何かないだろうかと見つけていく為の考え方なのですが、この考え方を使って自分を罰したり、責めたりすることもできます。
罪悪感が強い人はこの考え方を使って自分を責めることに使ってしまうことがあります。
罪悪感とは悪いことをした自分は罰せられなければいけないという心理です。
例えば、パートナーの最近の態度が冷たいと感じていたとします。
『最近、私が話をしていても素っ気ない態度をするよな。前は興味を持って聞いてくれていたのに・・・』と感じているんです。
そして、そう感じている当人には罪悪感があったとします。
アカウンタビリティの概念を使って状況を変えるためのヒントをつかもうと考えてみたところ・・・
『この状況に自分にも一役かんでいたとしたら・・・最近仕事が忙しかったり、仕事関係の飲み会が多かったもんなぁ。仕事だから仕方がないを理由にパートナーとすごす時間を作ることをかまけていたからかなぁ。ドタキャンも何回かして悪いなぁとは気にしてはいたんだけど、いいよと言ってくれてることに甘えすぎていたのかもしれないなぁ』
そんな考えがでてきたとします。
自分がパートナーとの時間を作ることにかまけていたことがこの状況を作ったかもしれないと気づき、これからはもっとパートナーとの時間を大切にしようと修正していけばいいのですが、罪悪感があるとこのことを使って過剰に自分を罰してしまうことがあります。
『ああ、このように考えてみるとあんなに優しかったパートナーを素っ気ない態度をする人に変えてしまったのは全て自分のせいなのだなぁ。全て自分が悪いんだなぁ』と過剰に自分を罰してしまったりするのです。
そして罪悪感に浸ってしまうのです・・・。
自分にも良くない点があったなと気づいた時に大切なことはそれを修正することです。
しかし罪悪感が強いと、修正することにエネルギーを費やすことよりも、まず自分を罰することにエネルギーを費やしてしまったりします。
自分を罰していても周りは幸せになることはできません。
良くなかったと気づいた点を修正することで状況を改善できるかもしれないことにエネルギーを費やすことが大切なことなのです。
アカウンタビリティの概念という考え方を使う時は、あくまで状況を改善するヒントを見つける為に使うのであって、自分を罰するために使わないことを注意して使ってみてください。
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また、誰かに相談をしていた時にアカウンタビリティの概念的な質問を受けることがあります。
例えばお友達にパートナーが素っ気ないことについて相談をしていてお友達から「パートナーが素っ気ないことについて、あなたが何かしてしまったとか思い当たる節はないの?」とアカウンタビリティの概念的なことを聞かれたとします。
そんな時に「私にも責任があるということ?こんなに可哀想な思いをしているのにもっと優しい言葉をかけてくれもいいんじゃないの!(涙)」というように被害者意識に陥ってしまうようなケースがあります。
相手の言い方によって自分を責められているように感じてしまうからです。
特に思い当たらない時は「特に思い当たらない」と答えればいいんですね。
アカウンタビリティの概念的な質問を受けた時は、被害者意識に陥らないようにと注意してみるといいでしょう。被害者意識に陥ってしまうとしんどいですからね。
アカウンタビリティの概念という考え方は、あくまで、その考え方を使ってみることで状況を改善する為のヒントを見つけたり、気持ちが楽になるようであれば使ってみる考え方であるという前提でアカウンタビリティの概念という考え方を使いこなしてみてください。
(つまりアカウンタビリティの概念を使って自分を罰したりしないでくださいということですね)