「私、どうも好きになりにくい体質のようで良い人がなかなか現れないんですよね」というような、人を好きになりにくいというご相談をカウンセリングしていると、のめり込むことへの恐れが作用していたことがわかることがあります。
のめり込むことを恐れて好きになる思いにブレーキをかけてしまっていたのです。
好きになる思いにブレーキをかけながら好きになる人を探そうと矛盾したことをしてしまっていたのです。
のめり込むことへの恐れ
パートナーを作りたいというご相談で好きになりにくいというお話をお聞きすることがあります。
「私、どうも好きになりにくい体質のようで、良い人がなかなか現れないんですよね」と。
好きになりにくい理由として心に“のめり込むことへの恐れ”があったということがわかることがあります。
例えば、過去の恋愛でとっても好きになった人がいたとします。
好きで好きでたまらなくて、その人のことを考えるだけで幸せな気分になれるくらい好きな人です。
「あなたの為ならなんでもするわ」というくらい恋するハートはその人にのめり込んでいる状態です。
それくらい好きな人との恋愛が上手くいかなかったとします。
例えば・・・
告白をしたけれど降られる。
付き合うけれどすれ違いばかり。
感情的に振り回されることが多い。
浮気があった。
相手の気持ちが冷めていく。
などなど、上手くいかなかったというシチュエーションは多々考えられますが、とても好きになった人との恋が上手くいかなかった時はどんな感じがするでしょう?
軽く好きになった人よりも、のめり込むくらい好きになっている分だけきっと恋愛が上手くいかなった時の心のダメージは大きいのではないでしょうか?
のめり込んで傷ついたような経験があり、その傷がまだ癒えきっていないと心はのめり込むことにブレーキをかけてしまうことがあります。
好きになりすぎないように、のめり込まないように好きになる思いに心はブレーキをかけるのです。
のめり込んで傷ついたあの時の思いをもうしなくてもいいように、いつでも後戻りできるモードで恋をしようとします。
好きになる思いにブレーキをかけながら好きになる人を見つけようとするとスムーズにはいきにくいと思いませんか?
まるでブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるようなものですので好きになる人が現れにくくなるわけです。
カウンセリングでは『私は恋にのめり込むことが怖くてブレーキをかけていたんだなぁ・・・』と気付いていき、傷ついた思いを解放していくようにしていきます。そうするとこのブレーキを解除されていきます。
するとのめり込む恐れが弱まっていくのです。
コントロールが効かなくなる怖れ
のめり込むことへの恐れは、のめり込んで上手くいかなった過去の恋愛の傷が影響しているという理由からきているとは限りません。それ以外もあります。
例えば、お酒の席で酔っぱらってしまい自分のコントロールが効かなってしまうとしたらどんな感じがしますか?
コントロールが効かなくなり人前で好きな人に告白しちゃうかもしれない、上司に暴言を吐いちゃうかもしれない、はたまた着ているお洋服を脱いじゃうかもしれないとしたら怖くありませんか?
自分のコントロールが効かなくなることへ怖れを感じる人は少なくなりません。
のめり込んでしまって自分のコントロールが効かなくなってしまうのを恐れてブレーキをかけてしまう人もいます。
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確かにコントロールが効かなくなるというのは怖いですね。
しかしコントロールが効かなくなるくらい人を好きになれるということは素敵なことでもあると思います。
好きという感情を感じている時はハッピーな気分になれます。
恋愛に関してはコントロールが効かなくなる恐れを手放して、のめり込む勇気を持ってみることで幸せな恋愛ができるかもしれませんよ。