パートナーが出来ないというご相談をカウンセリングしていると、自分のことを悪く思う心理がパートナーを得ることをブロックしていたということがわかることがあります。
人は悪いものは見られたくないという心理を持ちます。
自分のことを悪く思っていると、その悪い部分を好きな人に知られるというのは怖くなってしまい、すると深層心理的に近い距離を作ることを恐れてしまい、パートナーシップを持つことを遠ざけてしまうことがあるのです。
知られる恐れを無くそう
パートナーが出来ないというご相談をカウンセリングしていると、自分のことを悪く思う心理がパートナーを得ることをブロックしていたということがわかることがあります。
人は悪いものは見られたくないという心理を持ちます。
自分のことを悪く思っていると、その悪い部分を好きな人に知られるというのは怖くなってしまうと思いませんか?
例えば、人に嫉妬したり、妬んだり、意地悪な気持ちを持ってしまったりする自分を嫌っている人がいたとします。
『こんな自分って嫌だなぁ』と自分で思っていると投影の心理が働き『こんな自分を知られると人は私のことを嫌な奴と思うだろうなぁ』という恐れができます。
(本当のところ相手はどう思うのかはわからないのですけどね)
すると人に幻滅される、失望される、嫌われる、受け入れられないというのは怖いですから、受け入れてくれるという信頼感がないと、こういう部分は隠しがちになります。
なるべく、こういう嫌な部分は知られずに人と接するには少し距離がある関係のほうが嫌な部分を隠しやすくなります。
しかしパートナーシップというのは、すごく近い距離の関係になります。
しかも、長い時間一緒にすごす関係です。
自分のことを知られることへの恐れがあると、近くの距離で長い間に一緒に過ごす関係は知られる恐れを感じる相手になってしまいます。
すると深層心理的に近い距離を作ることを恐れてしまい、パートナーシップを持つことを遠ざけてしまうことがあるのです。
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素顔の自分に自信がないという女性の方から、彼が寝てからメイクを落とし、彼が起きる前にメイクをするというお話を聞いたことがあります。
すごい努力です!!!
自分の素顔を悪く思っていて、ご本人の心理として素顔の自分を知られると彼はきっと幻滅してしまうという思い込みがあったのです。
しかし、彼が寝てからメイクを落とし彼が起きる前にメイクをするというお付き合いは、いつも緊張感があるお付き合いといえませんか?
『寝坊すると彼にバレてしまう』という緊張感を持ってしまいます。
本当のところ彼が幻滅するかどうかはわからないのですが、ご自身が自分の素顔にコンプレックスを持っていると、それを投影してしまい『彼に幻滅されるんじゃないだろうか?』という見られることへの(知られることへの)恐れになってしまうわけです。
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この自分のことを悪く思う心理が、自分を知られることへの恐れを生み出しているわけですので、この恐れを弱めていくには、自分のことを受け入れることが鍵になります。
人は完璧ではありません。
至らないところがあっていいと自分を受け入れていくと知られることへの恐れが弱まります。
また他人に対して『人は完璧ではなくていい、至らないところがあっていい』と思っていくと、自分に対しても『人は完璧ではなくていい、至らないところがあっていい』と思いやすくなるでしょう。
そうして知られることへの恐れが消えていくと、近い距離を作ることを恐れが無くなりパートナーシップを持ちやすくなることでしょう。